八丈島は都心から南に290 km。イメージ的には南国ですね。
でも、今年はどうも違います
私は北国育ちです。これまで八丈島の冬を寒いと思ったことは一度もありませんが、今年は初めて寒いと思うようになりました。
八丈島に5年も住んでいますので、体が変化したのかも知れません
ご存知の通り、八丈島は太平洋に浮かぶ小さな島です。海水面には遮るものはありませんので、西高東低の天気図になりますと、そのまま冷たい風が八丈島に直撃します。
今日(2022年2月22日)も最高気温が9℃でした
そんな八丈島、島の植物は春に対応しようと頑張っています。私もずっと待っていますが、いかんせん、寒すぎます。
ということで、今日も野鳥のお話です。
今日は、「2022年2月下旬、東京都八丈島は冬と春の中間です」と題してのお話です。
冬鳥は帰る素振りも見られません
八丈島の気温は9.1℃。風速も強いときで9.1 m/sありました。湿度は49%でしたので、体感温度は-3℃だそうです。
八丈島に住む私たちには寒く感じますが、確かに、雪国よりは寒くありません。その証拠に、冬鳥は、凍結していない地面に隠れている昆虫やミミズを探して食べています。
タヒバリは、八丈島では冬鳥です。小走りを繰り返しながら、餌がいそうなポイントで止まり、草の根に隠れている昆虫を掘り出していました。
ツグミも八丈島では冬鳥です。タヒバリよりも一回り大きいですね。
このくらいの大きさになりますと、力強く地面を掘り起こします。たまに、ミミズのような大物をとらえますと、急いで口の中に放り込んで食べてしまいます。
寒い八丈島ですが、それでも春の兆しは見られます
例年、八丈島の春は本土に比べて早いです。いつもですと、シチトウスミレをはじめ、様々な植物の新芽や花を見かけるのですが、今年は本当に少しです。
植物の生育にとって、いかに寒いか分かりますね
それでも、野鳥は着々と春に対する対応を始めています。2羽のキジのオスが、春の繁殖のための縄張り争いをしていました。
キジは、けっこう高くジャンプできるんですね。ちなみに、ジャンプした方のオスがこの争いに勝ちました。
ここ八丈島では、桜といえば、カワズザクラです。きれいなピンク色の花です。
花の時期は2月ですね
この花の蜜を狙って集まってくる野鳥の群れがあります。シチトウメジロです。
写真には写っていませんが、この時期のシチトウメジロは花粉で顔やくちばしが黄色くなります。初めて見たときは、
別種?
と思いました(笑)。
最近はEOS R3ばかり使っていますが、このシーンだけは、古いEOS 7D Mark IIで撮影です。
今は、南国とはいえない八丈島。
まあ、外はとても寒いですね
例年なら春の兆しが見えるのに、どこにも見えません。植物はじっとしていて、それでも、野鳥は餌を探しています。
同じ生き物でも、全然違いますね
このようなレアな今年の八丈島の気象も楽しんでいきたいと思います
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