「女心と秋の空」どころではない、八丈島の天気

八丈島のフィールド

今日は建物内での仕事でした。天気は、10 m/s前後の風速のなか、晴れ、曇り、雨と1日のうちに何度もに変わりました。

これを読んでいる島外のみなさんは、「えっ!?」と思うかもしれません。ですが、八丈島では普通です。

本土では会話のきっかけに「とりあえず天気の話」は、「話すことがないんだ・・・」と思われるかもしれません。しかし、八丈島では天気の情報はとても重要です。


今日は、「「女心と秋の空」どころではない、八丈島の天気」と題してのお話です。


私が初めて八丈島に来たのは2016年12月4日。風はなく快晴でした。この時の好印象は今でも記憶に強く残っています。みなさまも、ネットで八丈島の青空の中の絶景をたくさん見ていると思います。南国の島のイメージそのものですね。

2016年12月4日八丈小島と黒砂砂丘
EOS 30D+EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

しかし、それは八丈島の気候という様々の顔の中のたった一つの表情です。

八丈島は太平洋に浮かぶ孤島。遮るものはありません。風はスピードを維持したまま八丈島に直撃します。風速10 m/sはかんたんに越えてしまいます。

三原山は701 m、八丈富士は854 mと山の高さは低いのですが、山頂で飛ばされそうになるのはそのためです。島民は、この危険性を熟知していますので、強風のときに山へ行くことは絶対にしません。

八丈島は海にも囲まれていますので、湿度も高いです。湿った空気が強風で三原山や八丈富士に当たれば、標高が低くでも雲や霧が発生し、突然の豪雨となります。

キンクロハジロ
豪雨の中のキンクロハジロ Aythya fuligula
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

この風と湿度の影響から、八丈島の気候は、島というよりも目まぐるしく変わる山のものに近いのです。

強風と雨の二つが重なると、傘はかんたんに壊れてしまいます。島民はギリギリまで車で移動し、傘をささずに、走って建物に入ります。フィールドによく出る私は、傘よりもレインウエアをよく使います。

最近のテレビでは、バスや徒歩での旅行のシーンが多く見られますね。スローライフは、少年少女時代の青春を思い出させ、心の安らぎを与えます。とても素晴らしいものです。

ただし、八丈島では、これまで書いてきたように、天候がとても変わりやすいです。一年を通してもずぶ濡れはつらいものです。快適にご旅行を楽しむためにも、突然の雨でも退避できるレンタカーのご利用をおすすめします。

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