今朝は曇り、それから晴れになりました。天気は良かったのですが、風は強かったです。

八丈島の天気は安定しないですね
今日のお客様は、昨晩八丈島に来島されたそうです。装備は準備してきたそうで、八丈島での最初の場所がヘゴの森だそうです。

嬉しいですね
今日は、「2022年12月29日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
ヘゴの森では装備はバッチリなお客様
私はヘゴの森のガイドです。手本になるような装備にしなければなりませんが、ちょっとヅレています。
ただ、最低限の装備はしているかと思っています。靴はハイカットの軽登山靴、上着はマウンテンパーカ、フリース、ウールのシャツ、下は、本当は良くないのですが、ジーパンとフリースです。

雨の日は、これにレインウェアが加わります

本当は、下は、ジーパンではなく、トレッキングパンツの方がいいんですけれどもね
お金が貯まったら、いつか買おうと思います
さて、今日のお客様は、八丈島の山に登られる計画を立てていました。ヘゴの森程度でしたら余裕でクリアです。

安全性も確認できましたので、ツアーのスタートです

ヘゴの森コースの様子
ヘゴの森コースは、山歩きに慣れていない人対象です。でも、見どころはたくさんあります。
入り口はジェラシックパークに入ったような感じです。

このあたりは撮影もよく入りますので、このブログを読んでいる方も、ヘゴの森をどこかで見られたこともあるのではないでしょうか?

私は、カメラのレンズのカタログで見たことがあります


ヘゴの茎を間近で見ますと、硬い気根で覆われた成熟したものと棘だらけの若いものとが見られます。特に若いヘゴは棘が恐ろしく見えますね。


ヘゴの森を見下ろす高台からの眺めです。今日は、風はありましたが、晴天で美しい景色が見られました。

東京とは思えないですね


ヘゴの森散策路全コースの様子

ここからは、装備がちゃんとした人用のコースになります
この道を進んで、山をぐるっと回って、こちらから帰ってきます

はい、分かりました
散策路では色々な植物の生態を見ることができます。フウトウカズラは、スギを覆うと、そのあとは倒木を誘発します。

自然の間引きのような感じです

すごいですね

八丈島は年間3,000 mm雨が降ります。そのため、ヘゴの森も多種多様なシダ植物が生息しています。
散策路周辺にもシダ植物が見られ、お客様はヒトツバやシシランの葉を裏返し、胞子嚢群のパターンの違いを観察されていました。


散策路前半の中腹には、巨大なビロウヤシが見られます。かなりの樹高ですので、お客様も記録を残していらっしゃいました。

つい先日まで、ヘゴの森では、イズノシマダイモンジソウが花の主役でしたが、今はヤブツバキです。シチトウメジロの声も聴こえましたので、そのうち、近くで見られるかも知れませんね。

そして、冬の楽しみとして、オオムラサキシキブがあります。英語ではJapanese beautyberryといいます。
このオオムラサキシキブの実はメタリックな紫色をしています。少し現実離れをした色ですが、とても綺麗です。

ヘゴの森には、ヘゴとヒカゲヘゴの2種類の木生シダが生息しています。ヒカゲヘゴの樹高は、ヘゴの2倍。そして、棘の代わりに動物のような毛で覆われています。

ヒカゲヘゴの新芽も毛に覆われています。

ふさふさです

ツアーが終わって車まで戻りますと、お客様は

現実の世界に戻ったみたいです

面白いツアーでした
ガイド泣かせのとても嬉しいことをおっしゃってくださいました。

強風で危ないと思ったら、山登りは中断して、戻ってくださいね

はい、気をつけます

今日は、ヘゴの森へいらしていただき、ありがとうございました
