2024年4月14日、霧が去った東京都八丈島の植物の様子

植物

曇り、雨、霧、曇り、雨、霧を繰り返してた八丈島です。今日はいきなり晴れになりました。

八丈島の天気は本当に読めないですね

八丈島はX(旧Twitter)天国です。今日は、晴れの八丈島の様子をたくさんの方々がポストされていることでしょう。

貴重な晴れの日の八丈島の風景はXを見ていただくとして、私は違う視点で今日を紹介します。


今日は、「2024年4月14日、霧が去った東京都八丈島の植物の様子」と題してのお話です。


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スダジイの古い葉と新芽の共演

少し前までは、八丈島の山は深緑色でした。この色の多くは成熟したスダジイの葉由来です。

そして、春になり、オオシマザクラの開花によって山々がところどころ薄黄緑色のスポットが見られるようになりました。

そのあと、八丈島は梅雨のような天気となりました。毎日、雨や霧が続きました。

山の様子は厚い霧で全く見えなかったのですが、その霧が去り、その裏ではどのようになっていたのかが今日わかりました。

水+気温と植物の生育の好条件だったため、スダジイの新芽が一斉に出ていました。

EOS 6D Mark II+EF70-200mm F4L IS USM

明るい色が新芽、濃い緑色がこれまでの葉です。そして、春は葉の入れ替えの時期ですので、よ~く見ますと、枯れ葉も含まれています。

複雑な緑色で構成される山が見られるのも、八丈島の春らしいですね

EOS 6D Mark II+EF70-200mm F4L IS USM

ハチジョウチドリ

野鳥写真は一瞬が勝負です。それを捉えることができれば成功です。

一方、植物写真は観察の継続が一番重要です。植物がある場所、生育時期が完璧かどうかは、自分で見なければ分かりません。

植物の写真って本当に奥が深いです

さて、最近の私のブログでは、ハチジョウチドリがよく登場しています。何度も観察していました。

人間は、所詮、自然のすべてをコントロールすることはできません。自分ができるベストを尽くして、結果を待つしかありません。

ようやく、自分がイメージした姿の個体に出会いました

ハチジョウチドリは地味ですが、綺麗な植物ですね

ハチジョウチドリPlatanthera mandarinorum Rchb.f. subsp. hachijoensis (Honda) Murata var. hachijoensis (Honda) Ohwi
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

オオアリドオシ

私は、野鳥の写真を撮るために、いくつかのフィールドを観察しています。

そのフィールドへ行く途中、足元に白いものが見えました。

あっ!

オオアリドオシが咲いている

オオアリドオシは、一両、十両、百両、千両、万両の中のイチリョウに相当します。この低木は赤い実を付けます。

オオアリドオシの花は、普通の花と違い花は下向きに咲きます。私が見つけたときは、アリが花の中に入っていました。

オオアリドオシDamnacanthus indicus var. major
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

ナチシダ

春はシダ植物の新芽ラッシュです。山では様々なシダ植物が生育していました。

その中でナチシダを紹介します。ナチシダは、手のひらを開いたようにパーの形で葉を広げています。

上から見ますと、五角形のような形をしています。

晴れた山道を歩いていましたら、グーのような形の新芽に目が留まりました。

これが、ナチシダの新芽です

普通のシダ植物の新芽は単なる渦巻きの形をしているのに対し、ナチシダは指を折り畳んだような形をしています。

ナチシダPteris wallichianaの新芽
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

今日は、「2024年4月14日、霧が去った東京都八丈島の植物の様子」と題してのお話でした。

今まで、曇り、雨、霧の八丈島でしたが、いきなり晴れました。新旧様々な葉のスダジイの森が姿を現しました。

毎日通ってようやく満開のハチジョウチドリを見ることができました。また、オオアリドオシの花も見られました。

シダ植物は新芽ラッシュです。その中で、ナチシダの新芽を紹介しました。

八丈島はしばらく晴れの日が続きそうです。青い空と青い海の景色を眺めましたら、ぜひ、霧が去った山も見てくださいね。


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