八丈島のイメージは、青い空と碧い海、緑が広がる八丈富士の噴火口を歩くシーンでしょうか?
パンフレットでは、このような写真が多く使われていますね
でも、八丈島の年間降水量は3,000 mmですので、雨に当たることの方が多いです。
今日の八丈島は断続的に強い雨が降りました。確かに、雨は滅入ってしまいますね。
それに、強い雨が降ったときは、林道に行きますと土砂崩れに巻き込まれる可能性が高まります。
八丈島に住んでいますと今日のような天気が普通になります。でも、安全に配慮すれば、色々なものが見られます。
今日は、「2023年9月24日、雨の東京都八丈島で植物を楽しんできました」と題してのお話です。
センニンソウ
秋になり、八丈島ではいたるところに白い花の群生が見られるようになります。仙人の髭ような毛が種に付きますので、「センニンソウ」とよばれています。
花は綺麗なのですが、葉や茎からでる液体に触れると皮膚炎になる有毒植物です。
センニンソウは、ちょうど時期ですので、蕾、咲きかけ、満開の花を楽しむことができます。しずくに濡れた花を撮影しました。
キツネノマゴ
キツネノマゴ、色合いはクルマバナですが、植物全体の構造が全く異なります。八丈島では、高いよりも低いところでよく見られます。
多くの場合、左右にチョンチョンと花を付けるのが特徴です。雨の中、キツネノマゴが見られて少しテンションが上りました。
ハマアザミ
八丈島にはアザミとよばれるものが2種あります。
ハチジョウアザミとハマアザミです
ハチジョウアザミは膝から腰までの高さまで成長するのに対し、ハマアザミは生長しても地面スレスレです。
どちらも葉に鋭い棘を持ち、ピンク色の綺麗な花の見かけと違って、八丈島では触りたくない植物ですね。
今日は、林道は危険なので、海沿いを歩きました。ピンクの花のハマアザミに目が止まりましたので、花が引き立つように撮影しました。
ナンバンギセル
八丈島では、山の山頂から中腹までに生息する植物です。イネ科の植物から栄養をもらって生きることから、寄生植物に分類されます。
ですので、ナンバンギセルには光合成をするための葉がありません
地面からひゅ〜っと茎を伸ばして末端に花を付ける不思議な形態をしています
一度群生を見つけますと、毎年この不思議な花が見られます。
今日は、「2023年9月24日、雨の東京都八丈島で植物を楽しんできました」と題してのお話でした。
雨とききますと気が滅入りそうですね。でも、水を吸った植物の葉の緑は、生き生きとし、花を浮き上がらせる素晴らしい舞台装置になります。私はこれを楽しむためにフィールドに出ています。
私は、八丈島の美しさはパンフレットの写真だけではないと思っています。自分でその美しさを探せば、雨でも無限大の楽しみがあります。
ただし、大雨直後は土砂崩れの恐れがありますので、美しさを探す場所は安全なところ限定ですけれどもね
あなたも、ぜひ八丈島の隠れた美しさを探してくださいね
明日のブログはお休みします。
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