今日は2025年4月29日。昭和の年号の頃は天皇誕生日、平成になってみどりの日、令和では昭和の日です。

研究室に閉じこもっている間に4月29日の休日の名称が変わっていました
昭和天皇は植物を研究されていました。「雑草という植物はない」という言葉を発言されていたことでも有名ですね。
その植物にちなんで。
今日は、「4月の東京都八丈島で見られる植物とちょっとだけ昆虫を紹介します」と題してのお話です。
八丈島の森の緑は第2段階の変化が始まりました
春になり、八丈島の森は、オオシマザクラの薄黄緑色、スダジイの新芽で柔らかい色合いになりました。
今は4月末。その色合いにさらに拍車がかかり、黄緑色の面積が増えました。

これは、八丈島の森の優占種のスダジイが花を咲かせたからです。新芽の上にスダジイの花がつくことで八丈島の初夏が演出されています。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
マルバアキグミ
今年の春はタイミングを逃し、マルバシャリンバイ、トベラの花を撮影することが出来ませんでした。
ただ、植物の生育は色々なステージがあり、それらを知るだけでも十分学びになります。

来年のための準備にします
一方、今はマルバアキグミの花はほとんど無くなってしまいましたが、直前に撮影していました。
去年は思ったようなマルバアキグミを撮影出来ませんでしたが、今年はイメージ通り密集した花の様子を撮影することが出来ました。

EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
ハマヒルガオ
海沿いに行きますと、ピンク色のアサガオのような花の群生が見られます。

ハマヒルガオといいます
葉の様子、花の様子、花粉の様子、雨が降れば水滴の様子、花に集まる昆虫の様子など、たった1輪の花でも見どころがたくさんあります。
悩んだ挙げ句、今年は少し斜めから花を撮影しました。

EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
ムニンキケマン
ムニンキケマンは、ユニークな花の形をしていますので、印象に強く残っていました。
初めてみたときは時期外れの枯れた個体でした。輪郭からムニンキケマンと気づけました。
そこから数年経ちました。春になり、

もうそろそろムニンキケマンの花の季節か・・・
と思いながら散策しますと、足元に花が咲いていました。
時期はほぼ終わり周辺では花はほとんど見当たりませんでした。ただ、ラストの個体は状態が良く、私にとっては今年最後のムニンキケマンとして楽しく観察させていただきました。

EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM
アミメアリとアブラムシ
アリとアブラムシは密接な関係を持っています。
アブラムシはおしりから甘露を出し、アリはその甘露を収穫し巣に持ち帰ります。また、アブラムシの天敵が現れた際は、アブラムシに代わって、天敵を排除します。

これを相利共生といいます
葉の裏が黒くなっていることに気が付きました。

今の季節は春なのに何でだろう・・・?
と思って観察しますと、アリの集団でした。
そして、撮影して家で写真を拡大しますと、またびっくり。
アリはただの大群ではなく中心に黒色のアブラムシが見つかりました。そう、アミメアリとアブラムシの共生だったのです。

文字では知っていましたが、実物はこんな状態なんですね
一つ学びました

EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
今日は、「4月の東京都八丈島で見られる植物とちょっとだけ昆虫を紹介します」と題してのお話でした。
昭和の日にちなんで植物中心に、スダジイの花、マルバアキグミ、ハマヒルガオ、ムニンキケマンの花、そして、アミメアリとアブラムシの共生を紹介しました。
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