最近の八丈島は、雨あるいは霧が多く湿度が高いです。山側を見ますと、スダジイの新芽が生長し、黄緑色から深緑色へ徐々に変化していますね。
ガイド業のこともあり、山で散策しながら植物を紹介する日々が続いています。
さて、今日はガイドがなく、カメラを持って出かけました。そうしますと、けっこうレアなシーンと出会いました。
今日は、「東京都八丈島で繰り広げられたツバメチドリとハチの戦い」と題してのお話です。
ツバメチドリ
ツバメチドリは、文字上ではツバメ+チドリですね。確かに飛ぶ姿はツバメに似ていますし、地上ではチドリのように歩きます。
さぞかし可愛い姿と思いきや真正面から見ますと、泥棒ヒゲを生やした変な顔の野鳥です(笑)。
ツバメチドリは八丈島では旅鳥です。一瞬現れて、そのあとすぐに姿を消す場合が多いです。
ですので、この野鳥自体、見るのは珍しいので、観察しているときはウキウキになります
ツバメチドリ V. S. ハチを見つけました
たまたまツバメチドリを見つけました。でも、動きが何か変です。
双眼鏡で観察しますと、ツバメチドリの近くにハチがいました。
射程距離に入ったハチは、ツバメチドリに捕まってしまいました
八丈島でのツバメチドリの餌はミミズが多いです。ところが、季節が春から初夏に変わり、餌は昆虫へシフトしました。
お腹をすかせたツバメチドリの近くにハチが飛んでいました。
ツバメチドリはじっとしていましたが、一瞬の動きでくちばしでハチを捉えました。
ハチはツバメチドリに対して毒針で対抗していました
私が野鳥の写真を撮っているときは、被写体、被写体の行動、背景、構図、目にピントが合っているかどうかを確認しています。
野鳥写真は一瞬が勝負ですので、野鳥を脅かさないことを第一に、それ以外は、正直、細かいところは見られません。
ただ、頭の中で、
もしツバメチドリが捉えている昆虫がハチだったら、毒針を出しているのではないか・・・?
と考えていました。
家に帰って写真を拡大してみますと予想通りでした。
捉えられたハチは、ツバメチドリに向かって毒針を出していました。よく見てみますと、毒針の先端から毒が出ていました。
ただ、多くの野鳥のくちばしは硬いですし、ハチの毒針ごときではビクともしません。虚しいハチの抵抗が続いていました。
ツバメチドリもハチを食べるのは楽ではありません
何度もハチをつつき、ツバメチドリは最後にハチを飲み込みました。ただ、食べるのは楽ではなかったのか、口を大きく開けていました。
ツバメチドリは飲み込むのは大変だったのか、しばらく首を伸ばし、食べたハチを何度も食道から胃へ押しやっていました。
今日は、「東京都八丈島で繰り広げられたツバメチドリとハチの戦い」と題してのお話でした。
八丈島に渡ってきたツバメチドリは、季節が春から初夏に変わるにつれて、餌もミミズから昆虫へシフトしました。
ツバメチドリは、射程距離に入ったハチを見事に捉えました。ハチは毒針で対抗していましたが、ツバメチドリには効かなかったようです。
それでも、ハチを食べるのは大変なようで、ツバメチドリは悪戦苦闘していました。
今日は、なかなか珍しいシーンが見られましたね
明日のブログの更新はお休みします。
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