2022年4月中旬、東京都八丈島の三原山でシダ植物の新芽を見てきました

植物

八丈島は、まれに見る快晴が続いていました。今日もいい天気でしたが、曇が多かったです。

一旦小休止ですね

私は、八丈島は雨の多い島と思っていますので、天気が悪い方がいつもどおりと思ってしまいます。

八丈島は年間3,000 mmの降水量の島です。ですので、八丈島に住んでいる植物も、やはり、雨を待っているのです。

雨が大好きな植物といいますと、シダ植物ですね。

今は、すくすくと生長中です


今日は、「2022年4月中旬、東京都八丈島の三原山でシダ植物の新芽を見てきました」と題してのお話です。


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ハチジョウカグマ

ハチジョウカグマはコモチシダの仲間です。葉身は2 mを超えるものもあります。

本当に大きなシダですね

そんな巨大なハチジョウカグマですが、初めは小さな新芽から始まります。ハチジョウカグマの新芽は、先端に薄茶色の玉のようなものがついています。

その後、この玉が広がって羽片となるわけです

三原山に限らず、八丈島のいたるところで、この新芽が見られますね

ハチジョウカグマWoodwardia prolifera Hook. et Arn.
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

アスカイノデ

アスカイノデも、先ほどのハチジョウカグマほどはありませんが、大型のシダ植物です。

新芽の伸び方は、円形の配置です。一箇所に固まっている場合が多いですね。

正確に種の判別をするためには、歯の裏側のソーラスを確認します。

まあ、目立つ形の集団を形成していますので、アスカイノデと名前がわからなくても記憶に残りやすいシダ植物ですね。

アスカイノデPolystichum fibrillosopaleaceum (Kodama) Tagawa var. fibrillosopaleaceum.
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

ゼンマイ

山菜そばは誰でも知っていますね。ゼンマイは、本土で山菜そばを注文しますと、そばの上にのっている渦巻のような形のシダとして有名です。

では、そのゼンマイ、どんな形でしょうか?

恥ずかしながら、私は全然知りませんでした。ただ、八丈島で見られる一般的なシダとは異なる形のシダとして、頭に入っていました。

そう、名前は知らないけれども知っている

という状態です。そのゼンマイ、新芽はこんな感じです。

ゼンマイOsmunda japonica
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

ゼンマイは、マメヅタのように栄養葉と胞子葉にはっきりと別れています。つまり、写真では中心の花のような部分が胞子葉、周辺のこれから葉が拡がろうとしている部分が栄養葉となります。

通常、シダ植物は葉の表を見て、裏のソーラスを見て種の判別をします。ところが、ゼンマイの判別では、その方法は使えないのは、こういう理由からです。


ヘゴ

ヘゴは木性シダの仲間です。「シダ」ですので、シダ植物です。

花も咲きませんし、種もできません

そして、このヘゴ、中心には新芽が見られます。直ぐそばで新芽を見ますと、ヘゴもシダ植物の仲間であることが分かります。

ヘゴCyathea spinulosa
iPhone 12

ヘゴの森ツアーで、シダ植物に目をきらきらさせたお客様に何度もお会いしました。そのときに、私はシダ植物の勉強が足りないと強く認識しました。

最近は、ヘゴの森の初代のガイドさんと何度かお会いする機会がありました。ガイドである以上、学び続けることをやめてはいけないと教わりました。

シダ植物のおすすめの図鑑は、日本産シダ植物標準図鑑です。とても高価ですが、今は購入して良かったと思っています。

というか、初めから買っとけばよかったですね

足元にあるシダ植物を見ては、足を止めるようになりました。八丈島にあるすべてのシダ植物は、この図鑑に記載されていますので、今後も学び続けようと思います。

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