飛んでいる野鳥の流し撮りの方法

写真機材

八丈島は土砂降りです。ほんの数日前は青空が広がっていましたが、別世界ですね。

雨が降りすぎますと、土砂崩れの恐れが出てきますので、通行止めの場所も出てきます。

今日は、山側には行ってはいけませんね

一部区間を除き、通行止めが解除されたそうです。

2022年10月31日、汐間道路の通行止めは解除されました。


野鳥は空を飛びます。写真を撮ってみたいですね。

私の野鳥写真の9割近くは、水面、地面あるいは木に留まっているものです。ですので、空を飛んでいる野鳥の写真は、それほど上手くないです。

ただ、基本は知っていますので、それを紹介します。


今日は、「野鳥の流し撮りの方法」と題してのお話です。


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野鳥の飛ぶルートを調べる

飛んでいる野鳥を遠くから観察していますと、

これを撮るのか・・・

と、初めは、ため息をつきたくなりますね。私もそうでした。

ただ、その野鳥をずっと見ていますと、同じような場所を、繰り返し、飛んでいることに気が付きます。

すべてのシーンを撮影することは出来ませんが、自分の持っている機材と相談して、

ここだったら、野鳥を脅かさずに撮れるかも・・・?

と思う場所が浮かび上がってきます。これが、一番最初のステップです。


レンズや機材の選択

流し撮りには、三脚、一脚、手持ちの撮影方法があります。動物写真のように、長時間待つ必要がある場合は三脚が便利ですね。一脚は、スポーツ写真などのように機動力が必要なときに多用されます。

私は、短い300 mmの超望遠レンズから野鳥の写真撮影をスタートしました。そのときから手持ち撮影でしたので、今も手持ちでしか流し撮りが出来ません。

慣れてくれば、重たいレンズ(私の場合はEF600mm F4L IS II USMの約4 kg。)でも流し撮りが出来ます。でも、初めての人は、焦点距離400 mmの1 kgくらいの比較的軽いレンズ(私の場合はEF400mm F5.6L USM。)からが、おすすめです。

カメラの構え方は以前紹介した方法で大丈夫です。


シャッタースピード

高速で飛ぶ小鳥の場合、多くの方々は1/4,000 sのシャッタースピードで撮影するでしょうか?私は、それよりも少し遅い1/2,000 sのシャッタースピードを選択する場合が多いです。

さらに遅いシャッタースピードを選択して撮影しますと、背景が流れますので、躍動感が増します。


横の流し撮りが基本

動きものが被写体ですと、高速で移動するのは、飛行機、電車、自動車、バイクなどがありますね。撮影される方々は、様々なテクニックを使って挑戦しています。

どの被写体でも、最初は右から左、あるいは、左から右の水平の横の流し撮りが基本だと思います。

ドットサイトを使う人、両目で見る人、ファインダーのみ見る人とやり方は色々ですね。3種の方法それぞれを使う人を見ましたが、当人に合うか合わないかが一番重要だと思います。

私の場合は、効率は悪いですが、ファインダーのみ見る人です

少し手前から、ファインダーに被写体を入れ、同時にピントを合わせながらシャッターを切ります。横の流し撮りは、一度ピントが合いますとだいたい距離は一定ですので、成功率の高い撮影方法となります。

クロハラアジサシChlidonias hybridus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

被写体が向かってくる場合の流し撮り

私は今でも古いEOS 7D Mark IIを使っています。状況が合えば、この古いカメラでも向かってくる野鳥を撮影することが出来ます。

ただ、今のミラーレスカメラは被写体認識、瞳フォーカスが優れています。EOS R3のようなミラーレスカメラの方が圧倒的に写真の歩留まりが良いです。

撮影するコツは、ファインダーに被写体を入れ続けることです。練習方法は、下記の通りです。

背景が空の場合は、私は裸眼で雲の形を見て、それをもとに被写体をファインダーに入れます。

ピントは、たまにマニュアルも使いますが、カメラ任せが多いですね。

ハジロクロハラアジサシChlidonias leucopterus
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

被写体が斜め上へ移動する場合の流し撮り

飛行機、電車、自動車、バイクは高速で移動します。撮影は難しいですね。

私にとっては、ツバメやアマツバメがそれらの被写体に当てはまります。

もちろん、彼らは真横に移動する場合もありますが、下から見上げる場合も良くあります。横の流し撮りがやりにくい時も多々あります。

超望遠レンズをつけたカメラを構えるのは、大変で、基本をマスターするのは大切なことです。

ですが、ここでは、基本から少し外れないと、高速移動するツバメやアマツバメを撮影するのは難しいと思います。

最近、カメラを初めた人の撮影方法を見ますと、ファインダーよりも後ろのモニター越しにピントを合わせる人がいますね。でも、これ、プロの方も採用されているんですよ。

昔ながらの撮影方法の縛りを取り払いますと、アングルが自由になりますね。みなさんのこの考え方を使います。

そう、少しくらい構えが崩れ、ファインダーから目が離れてしまっても、構わず感覚でシャッターを切るという気持ちでカメラを操作します。

そうしますと、成功率が上がります。

ツバメHirundo rustica
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
アマツバメApus pacificus
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

今日は、私の飛んでいる野鳥の流し撮りの方法を紹介しました。

  • 脅かさないように、野鳥の飛ぶルートを調べる(一番重要です。)。
  • 軽い適切なレンズを選ぶ。
  • 速いシャッタースピードを選ぶ。慣れたら遅くしても大丈夫。
  • カメラを基本通り構える。
  • 横の流し撮り。
  • 斜め上の流し撮りの時は、構えの基本から少し外れても大丈夫という気持ちで撮影。

というふうにすれば、飛んでいる野鳥の色々なシーンを撮影できるようになると思います。

ぜひ、お試しください

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