八丈島に住んでいて、驚くのは夕焼けの美しさです。周りが海に囲まれているので、海に落ちる夕日もとても美しいです。ただ、このシーン、海がある場所でしたら同じような景色になってしまいますね。
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でも、みなさん、八丈島には八丈小島という素晴らしいアクセントがあるのです。この島の存在で、八丈島の夕焼けの美しさはさらに魅力的になります。
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せっかくですので、綺麗な写真を記念に撮りたいですよね?
今日は、「八丈島での夕焼けの写真の撮り方」と題してのお話です。
機材
機材は、できればミラーレスあるいは一眼レフがいいと思います。
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プロ仕様のカメラが必要ですか?
と、心配になるかもしれませんが、マニュアルモードの露出と、後で書きますが、ISOと色温度が変えられれば中古の最低ランクのもので大丈夫です。
それと、手ぶれ防止のための三脚とレリーズ。必要最低限の機能があれば何でもOKです。あと、偏光フィルターがあったらいいかもしれません。
私の場合は、
- カメラ:CanonのEOS 6D Mark II
- レンズ:EF24-105mm F4L USM
- 偏向フィルター:HAKUBA XC-PRO CF-XCPRCPL77。
- 三脚:マンフロットのMHXPRO-3W雲台+スリックのマスター3の脚(いつかレビューします。)
- レリーズ:CanonのTC-80N3。
偏光フィルターがあると、余計な光はレンズに入らなくなるので、本来の色(より濃い色)になります。
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EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM
設定
このときは、
- ISO:100
- 色温度:10000 K
- 絞り:F8
- シャッタースピード:1/40 s
露出はカメラの内臓の露出計の指示通りです。ISOは数字が低くなれば低くなるほど粒子が細かくなります。つまり滑らかな画像になります。色温度10000 Kでは空の色が真っ赤な写真になります。
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カメラには、レンズを通して様々な光が入ります。カメラ(CMOSイメージセンサ)は、色温度を変えることにより、様々の光の中から選択的に色として出力できるようになります。ちなみに、色温度を低くすると真っ青になります。
太陽の角度
下の絵を見てください。人の生活圏の高さは、八丈島は海に囲まれていますので、水蒸気がたくさんあります。太陽の高さが高いとその影響は受けにくいです。このときは強い光を感じますね。
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しかし、下の絵を見てください。日の入り直前の場合、私たちの目に入るまでに、太陽からの光は水蒸気の厚い壁を通ります。そのため、光は赤くなるのですが、光の強さは弱くなります。この角度では、夕焼けの赤の色は実は弱くなるのです。
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それでは、赤い夕焼けはどう撮るかというと、下の絵のように、沈みつつある太陽と人の間に障害物を入れます。太陽の位置は水蒸気の層より上にします。そして、八丈島では、被写体である八丈小島に障害物の担当をしてもらいます。
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撮影者の立ち位置
太陽が沈む場所は一年間変化します。では、撮影者はどこに立てばいいのでしょうか?私は、Sun Surveyor(Android、iPhone)というアプリを使用して、立ち位置を決めています。無料版もありますが、これは有料版の方がとても便利です。このアプリでは地図と太陽の位置を同時に表示してくれます。
構図
ここまでくると、あとは構図だけ決めれば終わりです。
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写真の構図って難しそう・・・。
と思われるかもしれませんが、私も基本の「黄金分割比」しか使っていません。画面に縦横とも3等分にして、線に沿って水平を取り、線の交点に被写体を、背景の色や構造体を線上にのせるだけです。下の写真を見てください。
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水平を合わせた後、被写体の八丈小島は右下の交点においています。少々分かりにくいですが、横のそれぞれの線で空の色の切り替えをしています。三等分に分けた区画の一番下は赤色、真ん中の区画はオレンジ色、一番上の区画は黒っぽい青色としました。
長々と書きましたが、最後はレリーズで、カシャっとシャッターを切ると下の写真が完成です。
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ウイルス問題が解消されましたら、八丈島で夕焼けの写真の撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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