雨の日の八丈島は、目にも鮮やかさという潤いを与えます

三原山 植物

今日(2020年3月31日)で本年度も終わりです。明日から私の八丈島4年生が始まります。

八丈島は雨が多いです。例に及ばず、今日も雨。でも、がっかりしないでください。


今日は、「雨の日の八丈島は、目にも鮮やかさという潤いを与えます」と題してのお話です。


キャッチの写真は、山の上部が霧に覆われています。麓は、スダジイの新芽の色鮮やかな緑とオオシマザクラの白い花のスポットが印象的です。

実は麓でも雨が降っています。でも、雨に濡れても、外に出ればこの美しさを独り占めできるのです。

雨はだんだん激しくなり、霧も濃くなります。先日、紹介したハチジョウキブシも次の晴れの日にそなえて、濡れながらも花の準備をしています。これから、花は大きくなり、花の数珠が長くなっていきます。

ハチジョウキブシStachyurus praecox Siebold et Zucc. var. matsuzakii (Nakai) Makino ex H. Hara
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

こちらは、上下逆さまに咲くハチジョウイチゴの花。雨の日は葉は水に濡れて輝き、花には雫がつきます。気温は14˚Cでしたが、健気に花を咲かせるこの植物の力強さが感じられます。

ハチジョウイチゴRubus ribisoideus
EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

最後は、ハチジョウテンナンショウ。シマテンナンショウとの違いは、花からウラシマソウのようなヒゲが無いこと、葉の数が少ないことです。

ハチジョウテンナンショウArisaema hatizyoense Nakai
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

仏炎苞(ヘビの頭のような部分。)が、付属体(中心に見える黄緑色の部分。)を守っているのがわかりますね。とても不思議な形の花を持っています。

雨の日の八丈島は様々な緑色を私たちに見させてくれます。小雨程度でしたら、レインウエアを着て出かけてみてください。思わぬ出会いでお得感でいっぱいになることでしょう。

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