2025年10月9日、台風22号が八丈島を直撃しました。前日まで普通だった世界が一変しました。




現在、私は、台風22号の被災を風化させたくなくて、毎月定点撮影をしています。

特に三原山側は、倒木、土砂崩れがひどく、復旧作業が継続されており、邪魔しないためにも私も意識して坂上には行きませんでした。
そして、台風の被災から7ヶ月後、ついに登龍道路が開通しました。
今日は、「2025年台風22号が東京都八丈島を直撃してから7ヶ月後の登龍道路を通ってきました」と題してのお話です。
登龍道路の道幅は狭い箇所がほとんどです。レンタカーの事故多発道路として知られています。
今回の写真は、安全に配慮して、路駐しないよう駐車スペースのあるところのみで撮影しました。



登龍道路の場所
登龍道路の場所はここです。
ヘアピンカーブが多く、運転に慣れていない方はすぐに膨らみ、対向車と衝突する道です。時間もかかるため、島民は好んで使わないですね。
ただ、登龍道路沿いにある登龍峠の展望台(登龍園地)の眺めは素晴らしく、私も大好きな場所の1つです。

登龍道路周辺の様子
私は、台風22号通過後の変化に興味がありました。
今回はあまり美しい写真は出てきません。それよりも、定点撮影同様、私は忘れてはいけないものを記録しました。
ドライブレコーダーが記録した動画を見直しましたが、肉眼と比較しますと、受けたインパクトが全く違いました。
そして、撮った写真も見直しましたが、私の表現力では、肉眼のインパクトに到底及びませんでした。
登龍道路を車が走れるようになっても、そのくらい倒木、土砂崩れの跡が想像以上だったのです。
写真は、末吉側から三根側へ進んだ様子です。
大の川橋周辺
大の川橋周辺の脇道です。台風の風の力でコンクリート製の電柱が倒れています。

この橋からの眺めはとても美しく、毎年、春はスダジイの花を楽しめる素敵な場所でした。

そして、現在はこんな感じになっていました。土砂崩れが発生し、谷が全てを飲むこむような状態でした。

法面がコンクリート吹付工をされていました
登龍道路は何度も通っています。春・夏・秋・冬と1年中、魅力的で私も大好きな道でした。
八丈島は年間3,000 mmもの降水量のある島ですので、これまでも登龍道路も時折一部崩れたりしました。そのため、定期的に危ない箇所を修繕していました。
ところが、広範囲にわたって法面がコンクリートに覆われた場所が所々で現れます。
台風22号が八丈島を直撃してから7ヶ月間も経ちました。その間、広範囲にわたって土砂崩れが発生し、そこから土砂、倒木があれば取り除いたのです。
このような作業は重機・ダンプを使いますが、重機任せではありません。チェーンソーを使ったり、最終的には人力の場面も多く現れます。
地形が変わるような力がかかった土地です。危険な場所だったのです。
作業をされた土木業の関係者の方々には、本当に「お疲れ様」と「ありがとうございました」の言葉しかありません。

2025年10月9日の台風22号の風の威力
以前、素人ながら1975年10月5日の台風13号と2025年10月9日の台風22号を比較しました。

三原山側の坂上(樫立、中之郷、末吉)は強風を受け、山は土砂崩れと倒木が起きました。
登龍道路は開通しましたので、妨げるようなものは片付いていました。しかし、その横に車を止めて、歩いて自分の目で観察しますと、当時の風の威力の形跡が見られました。
強風に垂直に近い状態にあったほとんどの木は倒されました。それでも、この場所では、倒れても生きている木はかなりありました。
木はすぐには枯死しないようです。ただ、このような状態で長く持つとは考えにくく、時間の経過とともに葉は落ち、木々は菌によって長い時間をかけて分解されると思います。


こん沢林道は通行止め
登龍道路の魅力は、2つあります。
1つは、このブログ記事の冒頭に挙げた登龍峠の展望台(登龍園地)からの眺め。
もう1つはポットホールです。
ポットホールは、登龍道路からこん沢林道へ入り、通行しないとたどり着けません。
ただ、これまで記載してきたように、登龍道路周辺は台風22号によって地形が変わるほどの被害を受けました。
こん沢林道の入口に行きますと、通行止めになっていました。
「歩行者」を含め通行止めとなっていることから、こん沢林道の被害はかなりのものと思われます。つまり、2026年5月現在、ポットホールへは行けないことになります。



初夏に見られる真冬のような木々
今は2026年5月。初夏です。森は新芽を広げ、種によっては開花します。
八丈島の森は色豊かな濃淡の緑で覆われます。

登龍道路周辺の森は、台風22号が八丈島を直撃した時、強風に垂直に近い状態で当たりました。
土砂崩れや倒木が発生しました。倒木が免れた木々は枝を折られ、初夏の今になっても葉が少なく、まるで冬のような世界です。

倒木が登龍道路を塞いだのでしょう。法面付近の木はチェーンソーで落とされた形跡もあります。
これも道路復旧のための処置です。
写真では良く分かりませんが、かなりの急斜面をチェーンソーを持って人が木を切ったはずです。
繰り返しになりますが、危険な作業の中、本当にありがとうございました。

生き残った木々ですが、葉は無いですね。葉芽が付いた枝が、台風22号によって折られたというのも原因の1つ。
もう1つ。狂い咲きも影響していると私は思っています。
台風22号が通過した後、八丈島ではオオシマザクラの開花が見られました。強制的に葉が落ち、気温が上がると、植物は秋なのに春と勘違いして花や新芽を出してしまうのです。
私も、秋なのに花が咲いているクワにヒヨドリが止まっているところを見たことがあります。
そして、どんなに暖かくても秋は秋。冬に新芽の葉と開花した花は本来の役目を果たせずに落ちてしまいました。
樹木も生き物です。発芽回数が決まっています。
初夏の上述の葉の無い木々は、昨年の秋に新芽を出し切ってしまった個体なのかも知れません。

EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM
土石流跡
台風22号は土砂崩れ、土石流の被害を引き起こしました。
私が毎月定点観測しているのは土砂崩れ跡です。
登龍道路付近に土石流跡がありました。
私がこれまで知っていた地形とは全く異なり、自然の力で地形そのものが変わっていました。
流れた土砂は登龍道路を乗り越えて、谷へ流れ、そのまま海まで行ったようです。


今日は、「2025年台風22号が東京都八丈島を直撃してから7ヶ月後の登龍道路を通ってきました」と題してのお話でした。
私は、台風22号通過後の変化に興味がありました。私は、台風22号による土砂崩れ跡を定点撮影しています。
忘れてはいけないものを記録したいからです。
今回はあまり美しい写真は出てきません。それよりも、登龍道路から見られる台風22号の爪痕を記録しました。
50年に1度の台風を風化させずに、これから先も考え続けたいと思います。
登龍道路の現在は上述のとおりです。暴風雨になりますと、まだまだ危険だと私は思っています。
地形や木々が落ち着くまでは様子を見ようと思っています。
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