私はバードウォッチングを独学で覚えました。ですので、誰かと一緒にまわって、教わるということはほとんどありませんでした。
私をバードウォッチャーとして育ててくれたのは、岩手県盛岡市にある高松の池でした。場所はここです。
ここには、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ムクドリ、モズはもちろん、エナガ、コムクドリ、アカゲラ、コゲラ、アカハラ、キジ、キビタキ、オオルリ、オオヨシキリ、カワセミ、ジョウビタキ、オオハクチョウなどが普通に見られました。
おそらく、今でも、見られる野鳥はほとんど同じではないでしょうか?
この高松の池、里山に池があるため、地形がコンパクトに集まっています。そのため、水辺の野鳥から山野の野鳥まで見られました。
八丈島は、この高松の池ほどはではありませんが、地形がコンパクトに集まっています。面積は70 km2と山手線の内側とほぼ同じです。
そんな八丈島、狭いエリアですが、様々な野鳥が住んでいます。
今日は、「様々な地形がコンパクトに集まっている東京都八丈島に住む野鳥たち」と題してのお話です。
タネコマドリ
タネコマドリは暗い森が大好きな野鳥です。ただ、なわばり意識が強いのか、気性が激しいのか分かりませんが、他の野鳥がなわばりに来ますと、すぐに顔を出してきます。
この写真は若鳥のものですが、すぐに自分の周囲を伺ってきます。
オーストンヤマガラ
八丈島の森は、夏はとても暗いです。もちろん、全てが真っ暗というわけではありません。
場所によっては、明るい場所もあります。ぼ〜っとしていましたら、オーストンヤマガラが私の頭上を通過していきました。
海に囲まれた八丈島ですが、それでも気温30˚Cまで行きます。くちばしを開けて、はあはあしていました。
ホオジロ
本土の方々の八丈島のイメージは、青い空と青い海でしょうか?
それは、沖縄のイメージですね
もちろん、そのような天気もあります。しかし、八丈島に住んでいますと、強風の印象の方が強いです。
風がありますと、やっぱり涼しいです。これは野鳥も同じです。
風がありますと、見晴台に姿を現し、さえずる野鳥がいます。
ホオジロです
今年はホオジロのソングスポットを見つけ、さえずりをたくさん観察しましたね
タカブシギ
八丈島がコンパクトということは、地形の傾斜が急です。雨が降れば、すぐに水は流れ出し、海まで注がれます。
ですので、地形的に本土のような河原はありません。ところが、河原に似たような場所は探すと存在します。
そして、その場所を河原と認識して、居座る野鳥もいます。
タカブシギです
私は、タカブシギは2021年の台風10号の通過後から見ています。もしかしたら、風で飛ばされて来たのかも知れませんね。
こんな感じで、岩手県盛岡市にある高松の池ほどではありませんが、八丈島は様々な地形がギュッとコンパクトに集まっています。そのため、本土と比較して、少ない移動で様々な野鳥を見ることができます。
私には、八丈島が野鳥の生態を観察するための実験室に見えます。遠くから双眼鏡で観察することで、野鳥の行動の様々な変化が確認できます。
とても贅沢な世界ですね
八丈島の地形の特性を生かして、今後も様々なことをフィールドから学ぼうと思います
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