昨日はANAと東海汽船は欠航。八丈島は雨と風の中でした。
今日も午前中は、ときおりの熱帯低気圧の雨と強風でした。風が強い中、ANAの1便、そして2便も頑張って着陸しましたね。
さて、私たち人間は家がありますね。でも、家のない野生動物はこの強風の中、どうしているのでしょうか?
今日は、「2021年9月19日、熱帯低気圧の吹き返しの中の東京都八丈島の野鳥の様子」と題してのお話です。
グレー一色の八丈島
私は、ガイド中、どうしても青空と青い海がみたいときは、お客様に、
ぜひ、パンフレットを見て下さいね
と言って、笑いをとっています(笑)。
八丈島に住んでいますと、雲と雨がけっこう多いです。今日も、例に違わず、空はグレーの厚い雲、海も時化ていました。
どんより雲で、かすかに雨が降っているのも見えますね。八重根側は波はそれほどでもありませんが、底土側は波がとても高かったです。
コガモ
八丈島は、強風の世界ですが、この力を使って渡ってくる野鳥もいます。コガモは台風14号の影響下くらいに八丈島に来ました。
3ペアくらい確認しました
風が強かったので、風の当たりにくい場所に避難していました
ムナグロ
ムナグロは、9月に入ってから、よく見かける野鳥です。ただ、今日は、場所によっては姿を消していました。
やはり、風が直接当たる場所から避けていたようです
野生動物は機械のように、きちっと統率されていません。ときどき、はぐれものもいます。
このムナグロは、群れから離れ、単独行動をしていました。私のことも全く気にせず、どんどんと近づいてきましたので、撮影させてもらいました。
チュウシャクシギ
チュウシャクシギは、一時、見られなくなりましたが、まだ、八丈島にいましたね。
チュウシャクシギは、他のシギやチドリと違って体の大きさが一回り大きいです。
風の影響を受けやすい体です
そんなわけで、昨日から今日にかけて、風にずっとさらされていました。
体力が消耗して、疲れてしまったのでしょう。地面にぺたんと座り、くちばしを背中に入れて休んでいました。
さすがに、単独ですので、熟睡というわけにはいきません。ときどき、眼をつぶるくらいの休憩をしていました。
写真では、風の強さはわかりにくいですが、今日は風速10 m/sくらいでした。けっこう強かったです。
家に守られていない野生動物は、気象の影響を直で受けます。早く風がやみ、再び大きなコウチュウの幼虫を食べられるようになるといいですね。