気づけば私は野鳥写真歴が35年になっていました。8年前から焦点距離600 mmのレンズを使うようになりましたが、それまでは400 mmまで。
400 mmは野鳥写真では広角クラスのレンズです
富山にいたころは、このレンズが小さいことから、
それで撮れるの?
と言われたりしました(笑)。
否定はしません
撮れる野鳥しか撮れません
でも、短いレンズを持っているとバードウォッチングを始めたころの気持ちに戻れます。
当時は双眼鏡と焦点距離300 mmの超望遠レンズしか持っていませんでした。いい道具ではありませんでしたね。
ですので、野鳥に近づけない分、野鳥の方から私に近づいてくれるにはどうしたら良いのかを考えてきました。
今日は、「野鳥生態写真の極意 ー目の前で野鳥が寝てくれるような関係を築こうー」と題してのお話です。
野鳥が人のすぐ側に来ることがある
私が野鳥を本格的に撮影を始めたのは19歳の冬。バイトで稼いだお金で焦点距離300 mmの超望遠レンズを買ってからです。
今は焦点距離400 mmと600 mmを使っていますので、機材の条件が厳しいのが良く分かると思います。
それでも撮影は出来たのですが、大学の文化祭のときにOB・OGと一緒に探鳥した時にヒントをもらいました。
エナガとシジュウカラの混群が私たちのすぐ側を通過したのです
双眼鏡もいらない距離でした
そう、ときとして、野鳥は人の近くを通過することがあるのです。私はこれを自身の撮影方法に導入しました。
野鳥を安心させる
野鳥が目の前にいるとき、撮影する人は心がはやります。そして、プレッシャーを掛けて飛ばしてしまいます。
気持ちはわかるのですが、もうワンステップ増やしますともっと良い野鳥の写真を撮れるようになります。
野鳥は常に死と背中合わせのため、眠りが浅いです。そして、八丈島のように空の移動を強制的にしなければならない環境では疲れが溜まっています。
そう、野鳥は眠いのです
そして、いい関係を築くと、安心して目の前で眠ります
ここまで安心しますと、すぐ側であくびをしたり、羽繕いをしたり、採餌したりするようになります。
写真を撮っていますと、通常は警戒されるのですが、気を許してくれますとすぐ目の前(最短撮影距離より短いこともあります。)で自然の姿を見せてくれます。
私はその自然な姿をただ撮影しているだけです
今日は、「野鳥生態写真の極意 ー目の前で野鳥が寝てくれるような関係を築こうー」と題してのお話でした。
野鳥写真は一瞬の勝負です。確かにそうなのですが、ワンステップ増やして目の前で眠ってくれるようないい関係を築きますと、自然の姿の写真を簡単に撮らせてもらえるようになります。
ぜひ、野鳥をそっと観察して許可をもらって撮影してくださいね
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