今日(2022年6月8日)も、いい天気の八丈島でしたね。私も出かけたかったのですが、仕事もありましたので、ほとんどは建物の中で過ごしました。
最近は、空き時間をデータ採りに使っています。過去5年間の観察と、最近の観察結果と合わせて、野鳥の行動が絞られてきました。
この鳥は、
「だいたいここにいる。」
と
「必ずここにいる。」
は大きな違いです。
ですので、自分の仮説が正しいかどうかを確認するために、トレイルカメラを設置してきました
9割は失敗なのですが、結果が楽しみですね
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トレイルカメラでのデータ採りもありますが、私は、それ以外も常に調べています。
今日は、「2022年春、東京都八丈島のアマサギの様子」と題してのお話です。
アマサギは水に映えます
アメリカ合衆国デービス市に住んでいたころ、日曜日の午前中は大学の植物園でよく過ごしていました。
ここには、水を求めて、色々な野鳥が来ていました。ちっちゃなサギもいました。
それがアマサギです
ここ、八丈島でもアマサギは渡ってきます。水面を歩くアマサギは、とてもきれいですね。
アマサギの獲物の狙い方
サギが真剣に獲物を狙うとき、ほとんどの種は首を伸ばし、高い位置に固定します。
第三者から見ますと、明後日の方を見ている感じに見えますが、実際は下を見ています。
サギの目は顔の左右の面についていますので、距離感がつかみにくいと思います。多くの場合、首を左右に揺らすことによって、距離を測っています。
アマサギの居場所
八丈島では、アマサギは開けた場所にいることが多いです。「開けた場所」は、あくまでも人の視点です。
実際には、餌のある場所ですね
今の時期、リュウキュウツヤハナムグリが羽化します。ミミズもいます。
開けた場所=見やすい場所ではなく、アマサギにとっては餌が多いところで、結果的に開けた場所に見られます。
アマサギ v.s. サソリモドキ
八丈島には、サソリモドキという節足動物が住んでいます。言われてみれば、サソリに似ていますね。
このサソリモドキ、危険を察知しますと、防御行動として、お尻から酢酸を分泌します。
酢酸と聞きますと、お寿司に入っている「酢」を連想しますね。でも、サソリモドキが分泌する酢酸の純度は高く、pH 2近くまでいきます。
かなりの強酸です
アマサギがサソリモドキを捕まえたシーンに出会いました。
どうするのかなぁ・・・?
と観察していましたら、アマサギは何度もサソリモドキを突き、振り回して、酢酸を出させていました。
くちばしが長いって便利ですね
そして、酢酸が無くなりましたら、安全です。最後にいっきに飲み込んでしまいました。
春から、八丈島には様々な野鳥が来ています。5年間のデータと今年のデータをあわせますと、日によっていつ姿を現すのか、だんだんと分かってきました。
出現の予測はできるようになったのですが、未だに、理由は分かっていません
予測の精度をより高くするために、多面的にアマサギを観察したいと思います。
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