私の写真の被写体の優先順位は、野鳥、野生動物、昆虫、植物、風景の順です。おそらく、野鳥、野生動物、昆虫はすぐに逃げてしまうのと、植物と風景は三脚を使っての撮影が多いからでしょうね。
でも、ガイドさんの鳥の写真って、いつも飛んでいないですよね
鳥って、翼があって、自由に飛べるイメージがあるんですけれども
いたい指摘ですね
まったくそのとおりです
今日は、「野鳥は、基本、飛ぶのが嫌なようです」と題してのお話です。
私の野鳥写真の撮影の方法
私は、カメラを持ち始めたとき、300 mmの望遠レンズでマニュアルのフイルムカメラ、フイルムは手で巻いていました。
このようなカメラでは、普通にしていたら、野鳥の写真全体における割合は点のようになります。当時は、バイトをしてもお金が足りず、
どうしたものか・・・
と考えていました。けっきょく、野鳥が出現する場所と時間を調べ上げ、待ち伏せ、種の特性にしたがって、私との距離を縮めました。
この撮影方法が染みつき、今でも同じようなことをしています。
野鳥と仲良くなりますと、向こうから歩いて近づいてきます
最近、このブログでよく出てくるハクセキレイとタヒバリ。八丈島に来てからのはじめの3年間は距離をとられまくりでした。
状況が変わったのは昨年から。居場所を突き止め、ぼ〜っと観察することにしました。
そうしますと、逃げる一方かと思っていた彼らの行動が、実は、さまざまなパターンがあることが分かりました。
そして、彼らが私をどうでもいいものと認識してからは、あとは私を気にせずに、ひたすら餌を探すようになりました。
近すぎてピントが合わなくなることもよく起きました
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
野鳥は、私に慣れますと、逃げることも面倒くさくなるようです
今日のツグミです。会ってから、ず〜っとじっとしていました。
逃げる素振りもしません
データをとってみますと、この個体のみ私を受け入れています。他の個体は嫌がって歩いて距離をあけます。
まあ、距離をあけるのが普通なんですけれどもね
だいたいは、野鳥をおどかさず、時間をかけて慣らせます。許してもらったら、あとは楽に撮影ができるようになります。
EOS R3+Mount Adapter EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
さらに、野鳥が私に慣れますと、その場で眠ります
野鳥は、DNA、RNA、タンパク質などの構成要素は人と同じですが、生物としての生き方は違います。彼らは常に死と背中合わせの中で生きています。
ですので、眠りがとても浅いです
先ほどの逃げるのをさらに発展させますと、私の目の前で眠ります(笑)。ここまできますと、眠りの邪魔はできませんので、そっと後退りで距離をあけます。
私に慣れて、何でも許してくれるのはいいのですが、眠っている写真しか撮れません(笑)。
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
すべてを合わせますと、野鳥は、私に慣れると、向こうから歩いて近づき、とまり、眠ります。
翼はどこへいった???
という状態です。
でも、考えてみてください。
鳥が空を飛ぶためには膨大なエネルギーを使います。そして、そのエネルギーを生み出すためには、ロスがありますので、飛翔の力以上のエネルギーを生み出す食料を食べなければなりません。
そもそも飛ぶのは疲れます。私を問題ないと判断したら、いちいち飛んで逃げるなどしないのです。
まあ、気持ちは分かるんですけれどもね(笑)。でも、たまには飛翔の写真も撮ってみたいと思います。
そんなわけで、野鳥をおどかさずに飛翔の写真を、自分のスタイルでどう撮るか考えています。
明日から仕事関連の出張で八丈島を離れます。帰ってきたら、また、ブログを更新しますね。
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