八丈島は中途半端な空模様です。ちょっとだけ青空、あとは曇りです。
でも、例年の梅雨に比べて、雨は少ないし、霧もほとんどないですね。霧の都道をヘッドライトを点灯した車が走る、島ならではの景色はあまり見られていません。
湿度が低いと、見にくくなる生き物がいます。
八丈島の光るキノコです
今日は、「2021年6月25日、東京都八丈島で光るキノコの撮影ツアーをしてきました」と題してのお話です。
お客様は、3ヶ月前からの光るキノコの撮影の予約を入れていらっしゃいました
私のブログでは、ときどき光るキノコを紹介します。今まで出てきたのは、ヤコウタケ、エナシラッシタケ、シイノトモシビタケです。
お客様とメールと電話のやり取りで、最終日程を決めました。
自生の光るキノコは、気まぐれで、出たり出なかったりします
私は、夜、フィールドへ行くときは、ついでに光るキノコの様子もチェックしています。今年は、5月に大雨が一度だけ降り、そのときは、エナシラッシタケとシイノトモシビタケが見られました。
そのあとは、いい天気が続き、湿度が下がりました。
光るキノコは、湿度、温度、日長の条件が揃うと子実体を形成します。条件が悪くなりましたので、光るキノコは見られなくなりました。
やばい・・・
光るキノコがでない・・・
心の底から、お客様に光るキノコを見せたいのですが、自然の流れには逆らえません。
連日の雨で、シイノトモシビタケが出ました
私のフィールドでは、例年、シイノトモシビタケは年1回くらいしか見られません。今年は5月でした。
ですので、お客様が来島される日に光るキノコが出る保証は全くありませんでした。しかし、幸運にも、来島直前に雨の日が続きました。
2日前、1日前、シイノトモシビタケがフィールドで確認されました。
いざ、光るキノコの撮影ツアー本番
お客様はプロの写真家さんでした。お話を伺うと、色々なところで撮影されてきたそうです。
話しながら、先ずは、フィールドの下見です。真っ暗な中、ライトの使い方、フィールドでの立ち回り、危険性などを説明しながら回ります。
ジャングルのような場所+暗闇なので、方角が失いやすく、進むのが大変なことを体感していただきました
そのあと、機材を取りに車へ戻り、撮影準備です。
光るキノコの撮影作業は、スムーズでした
プロの写真家さんなので、正直、私からのアドバイスは必要ありませんでした。軽く、撮影時の注意点と撮影条件を打ち合わせをするだけでした。
現場についたら、すぐに設置、撮影・・・
時間は、とても短かったです
暗闇の森の中の危険性
私たちは気づいていませんが、日中の条件は、光が強く、視界も十分です。当たり前のことですが、私たちは光の恩恵を受けています。
その光が無くなると、自分の居場所、方角、地面の段差がわからなくなります。
私は昼間の状態を知っていますので、まだ、危険を避けられるのですが、お客様は初めての場所の上、真っ暗闇の中に立たされます。
たった一歩の移動でも危険をともなうこともあります
実は、危険な瞬間がありました。お客様は、暗闇で目測を誤って足を踏み外してしまいました。
お客様の機転で、怪我、撮影機材の損壊を回避されました。
ひやっとしました
とりあえず、今回の光るキノコの撮影ツアーは無事に終わりました。頭で考えていたことと、実際に起きることにはギャップがたくさん有りました。
次は、このようなことがないように、通り道の目印をつけ、問題点は改善したいと思います
なお、本ツアーは気象条件に結果が左右されるます。ベストの条件ですと、シイノトモシビタケは、こんな感じの写真が撮れます。
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art