今日(2020年11月22日)は曇りのち晴れ。夕方はとてもきれいでしたね。
今日はザトウクジラが大当たりだったようです。Twitterで#八丈島 #ザトウクジラのハッシュタグで、今日のベストショットがたくさん見られます。

みなさん、すごいですね!!!
おそらく、現在、来島されているお客様も、しっかり見られたかと思います
一方、私は、その時間、ヘゴの森にいました。
今日は、「2020年11月22日、東京都八丈島のヘゴの森ツアーの様子 Part 1」と題してのお話です。
研究者時代の昔話に花を咲かせました
今日のお客さま、意外にも私の過去の研究分野とつながっていました。

実は、ある期間、昆虫の分野で仕事をしていたんですよ
昆虫の研究分野から離れて4年。まさか、八丈島で再び繋がるとは思いませんでした。
お客様は、それからフィールドの生き物に興味を持たれたようです。常日頃から植物が気になったら、写真を撮ったり、スマホにメモ書きをしているそうです。

ヘゴの森はジャングルみたいですね
と驚かれていました。

お客様は、ヘゴも興味はありますが、リュウビンタイはもっと惹かれていました
ヘゴの森の売りは、文字通り「ヘゴ」です。しかし、植物に興味を持たれる方はそれ以外にも目を向けます。
お客様が真っ先に飛びついたのは、リュウビンタイ。
お客様とリュウビンタイの大きさを比べてみてください。とても大きいですね。
これは木ではなく、れっきとしたシダ植物です。

ヘゴの森には、刺のないヘゴ、ヒカゲヘゴもあります
若いヘゴには鋭い刺があります。ですので、ぜったいに手をついたりしてはいけません。

手が穴だらけになります
お客様が写真を撮っているのは、ヒカゲヘゴです。このヘゴ、刺がやわらかい毛になっています。
ヒカゲヘゴの上部に新芽がありますが、この芽は食べることができます。

ヘゴの森で興味を持った植物は、全てスマホに記録
ヘゴの森には様々な植物が生息しています。まず初めは、アオキ。
園芸店で売られているアオキは、葉に白いふが入っています。八丈島で見られるアオキの葉は緑色です。
今は、実が育ち、ゆっくりと赤い色へ変わっているところです。

次は、少々分かりづらいですが、カクレミノの葉を撮影しているところです。カクレミノは2種類の形の葉を持つ樹木です。
遺伝子は同じでも、葉の形態は違う。エピジェネティックスの研究材料にいかがでしょうか?

最後はヤブコウジ。赤い実の縁起物として知られる、一両、十両、百両、千両、万両のうちの十両でもあります。実物は、足下に赤い実をつけて生えています。
お客様は、スマホで写真とメモをとられていました。

ヘゴの森の中での、中身の濃い自然観察
今日のお客様は予習をされていました。特に、シダ植物は図鑑も見てから来られたそうです。
質問も踏み込んだものが多く、自然ガイドとしても、お客様に実力を試された回でした。予定時間は1時間半ですが、それを延長しての散策でした。
今日はありがとうございました。また、八丈島に来られましたら、いろいろなシダ植物をご案内しますね。



