八丈島の今朝(2020年11月23日)は久しぶりの雨の朝です。お客様には残念ですが、八丈島に住んでいると雨は身近ですので、ほっとします。
そして、午後からは青空が見られました。夕方は、天使の梯子(薄明光線)が見られていますね。

来島されているお客様は、今日もラッキーです
今日は、昨日の続きの「2020年11月22日、東京都八丈島のヘゴの森ツアーの様子 Part 2」と題してのお話です。
ヘゴの森は、曇、雨、霧がベストの森です
都心からの女性2人のお客様です。

八丈富士はガスってて、
唐滝は崩落、
ポットホールは道が危なくて行けない・・・
ヘゴの森も中止だったらどうしようか・・・
と心配されていました。
ヘゴの森は上記の場所ほどは危険ではありません。加えて、曇、雨、霧は、ヘゴの葉の緑色ののりがとてもきれいなります。

おすすめですよ
ジャングルを探検するような雰囲気の森
ヘゴの森に入りますと、様々な植物が出てきます。まず、頭上にはヤシの木のようなヘゴです。
この場所は、雑誌などで掲載されている写真の場所の1つですね。よ〜く見ますと、ヘゴの木のてっぺんに渦巻状の新芽が見られることもあります。

表も裏も同じ様に見える不思議なシダ
ヘゴの森はヘゴだけではありません。ここ、八丈島は、降水量が年間3,000 mm、気温も黒潮暖流の影響を受けて温暖ですので、様々なシダ植物が生育することができます。
通常、シダは、表の葉の様子と、裏の胞子嚢の形態で見分けます。しかし、表面も裏面もとても良く似たシダがあります。

リョウメンシダといいます

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巨大なシダはヘゴだけではありません
シダ植物と聞いて、足元に生える植物を想像しますね。ヘゴは、木のように見えますので、特別です。
でも、それ以外にもヘゴの森には大きなシダがあります。リュウビンタイです。
一見、大きいので低木に見えますが、これはれっきとしたシダ植物です。お客様も、珍しいので、写真を何枚も撮っていました。

気根に覆われた成熟したヘゴの幹
若いヘゴは棘だらけで危険です。でも成熟すると、幹が気根に覆われて触れるようになります。
気根はとても硬い毛です。ヘゴは、この根を使って、全身で雨の水を吸収します。

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木生シダでもヒカゲヘゴは触れられます
ヒカゲヘゴは硬い棘が毛に変化したヘゴです。ぬいぐるみの毛のようなもふもふです。

よ〜く見るとヒカゲヘゴの中心に新芽が見られますね。この巨大なゼンマイが次の葉として生長します。

シダ植物には見えないシダ植物
お客様が見上げていますのは、マメヅタです。

拡大するとこんな感じの植物です。マメヅタは、光合成をするための丸い葉と、胞子嚢を含む細長い葉で構成されています。

EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM
形は全く異なりますが、この植物は胞子嚢を持っていますので、シダ植物として分類されます。
ジャングルの冒険ツアーはいかがでしょうか?
ヘゴの森はジャングルのような道を歩きます。でも、高低差70 m、2 kmです。登山というよりも軽いハイキングに近いです。
本土で身近な植物から、伊豆諸島特有の植物、さらには、野鳥や動物もいます。自然散策がお好きな方々には楽園です。ぜひ、いらしてくださいね。





