昨晩は、自然ガイド仲間と情報交換をしていました。
- 関係各所から報告されたガイドさん抜きのお客様の事故の例
- 様々なお客様とツアーの楽しかったこと、苦労話、改善しなければならないこと
- 今後の八丈島での自然ガイドの活動
など、ときに真面目に、ときに笑いながら、貴重なお話を伺えました。サービス業としての対話の大切さも実感した時間でした。
さて、今日は、昨日のブログで書けなかったお話です。
今日は、「2021年10月30日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
珍しいレンタル原動付き自転車のお客様

バイクでいきま〜す
今日のお客様はバイクでいらっしゃいました。当日は、運良く晴れでした。

でも、本当はレンタカーの方がいいんですよ
念の為、アドバイスをしました。
ここ八丈島は、年間3,000 mmの降水量を毎年記録しています。八丈島は、曇りの日や豪雨を含む雨の日がとても多いです。
私は、ガイド中、

どうしても青空を見たいときは、ぜひパンフレットを見て下さい
といってお客様から笑いをとっています。本当はレンタカーの方が、雨の日も行動できますし、突然のスコールでも避難所として使えます。
でも、お客様は、それ以外はよく調べていて、靴・服装はバッチリでした。
私はガイドをするとき、いつも全身をチェックしています。服装だけでなく、体つきなども見て、ヘゴの森で大丈夫かどうかも判断しています。
お話を伺いますと、今日のお客様は散策や山歩きを頻繁にしていました。
諸注意だけしてツアーのスタートをしました。
ヘゴの森のエリア
ヘゴの森のエリアは、木生シダのヘゴが密生しています。様々な媒体で紹介されている場所はここです。
午前中でしたので、森にはいい具合の斜光が差し込んでいました。

ヘゴは、気根という根で幹が覆われています。お客様はこの不思議な根を直接手で確かめられていました。

当日は、八丈島らしからぬとてもいい天気でした。きっとパンフレットは今日のような日に撮影されているのでしょう。
お客様は、八丈島では珍しい青空+ヘゴの森の写真をスマホで撮影されていました。

ヘゴの森の散策路の様々な植物
ヒカゲヘゴ
ヘゴの森には、ヘゴ以外に別の種類のヘゴがあります。

ヒカゲヘゴといいます
違いは、ヘゴは幹や葉柄に棘があるのに対し、ヒカゲヘゴは棘が動物のような毛に変わっています。お客様も、この毛のふさふさ工合を手で確かめていました。

アカガシ
ヘゴの森にはところどころに大きな木があります。お客様が撮影しているのはアカガシです。

いつもは、大きな木には木霊さまが宿っているお話をしますね

アシタバ
八丈島の旅行では必ず食べる食材があります。

そう、アシタバですね
ここ八丈島では普通に生えています。

マメヅタ
ヘゴの森にはたくさんのシダ植物が自生しています。木生シダのヘゴ、ヒカゲヘゴをはじめ、ハチジョウカグマ、カツモウイノデ、リョウメンシダ、シロヤマシダ、ウラジロなどなど。
お客様が触っているのはマメヅタです。

この植物は栄養葉と胞子葉があります。「胞子」ときいてピントくる方もいらっしゃいますね。
そう、このマメヅタもシダ植物に分類されます。

シダ植物って様々な形態をとりますので、不思議ですよね

あっという間のツアーでした
植物好きには、とても楽しかったですよ

ヘゴの森は、植物の散策がメインです。でも、山道を1.5-2時間歩きますので、大変さのハードルがあがります。
ただ、しっかりと準備をされていましたら、散策時間は楽しく過ごすことができます。八丈島の三原山や八丈富士の登山のあと、余裕がありましたら、ぜひヘゴの森にもいらしてくださいね。

今日はどうもありがとうございました