2024年5月の八丈島は、雨の日が続き、そのあとは天気のいい日が続きました。そして、明日からはまた雨が始まります。
気温が高くなり、雨が続きますと湿度が上がります。最近ではシイノトモシビタケも見られました。
ところが、ここ数日の晴れの天気でそれらもすべて見られなくなりました。
八丈島の天気は変わりやすく、そこで生活する生き物も臨機応変に対応しているようです。
さて、私はヘゴの森からしばらく離れていました。
今日は、「2024年5月中旬、東京都八丈島のヘゴの森の様子」と題してのお話です。
ヘゴの森のエリアの様子
冬から春、春から夏と太陽の角度が高くなってきます。ヘゴの森に差し込む光が強くなってきました。
ヘゴの茎にも強い光が差し込んでいました。
ヘゴの森は最近オーナーが手入れをされたため、森の中へ光が差し込むようになってきました。写真では分かりにくいのですが、以前に比べて森の中が明るくなっています。
春はヘゴの新芽ラッシュでしたが、今ではそれらは生長し、成熟した葉身になりつつあります。
散策路の様子
散策路を歩いていますと、キノコがありました。先日の長雨の影響もあり、いたるところにキノコが見られました。
ヘゴの森の散策路は、40種くらいのシダ植物が見られます。身近なものですと、ハチジョウカグマ、カツモウイノデ、リョウメンシダ、ジュウモンジシダ、リュウビンタイなどが見られます。
そして、ある場所限定で見られるシダ植物もあります。
シシランは新芽が生長し、まもなく伸びきるところまできています。シダ植物は、動物に比べて、生長は遅いですが、定期的に観察しますとその変化が分かるようになります。
3月、4月は新芽だったオオタニワタリも新芽は見られなくなり、葉の交代の季節になってきました。
八丈島は国立公園です。許可を得ていないと樹木の伐採はできません。
しかし、国立公園になる前は焼畑農業を営んでいました。伐採した木は黄八丈や炭の作製に使い、山の上まで段々畑が続いていました。
その名残で大きな木はあまり多くありません。ヘゴの森では、切られなかった木々があります。
ヒカゲヘゴの森のエリアの様子
散策路の上部にはヒカゲヘゴが見られます。日差しを遮るくらいの大きな葉身が頭上に広がっています。
こちらもオーナーの手入れで森内がかなり明るくなりました。
今日は、「2024年5月中旬、東京都八丈島のヘゴの森の様子」と題してのお話でした。
今回は珍しく晴れの日特集でした。八丈島は年間3,000 mmの降水量があり、ヘゴの森も雨の日が普通です。
そして、梅雨に入りますと、森は色鮮やかになり、ヘゴの森の本領発揮となります。
これからの天気が楽しみですね