2022年9月5日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子

ヘゴの森ツアー

ヘゴの森ツアーは、なぜか女性に人気です。女性:男性=8:2くらいです。

ツアーには、様々な年齢、装備、体格の方々が参加します。

ツアーをはじめる前に、実は、私はお客様の様子を観察しています。

  • どこまで大丈夫か?
  • どこまでで嫌な思いをするか?
  • どのあたりで危険になるか?

これは、事故を回避するためにも必須です。

ところが、今日のお客様はかなり特殊な方でした。


今日は、「2022年9月5日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。


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私の常識外の不思議なお客様

今日のお客様の第一印象を書きますと、Tシャツ、運動靴、装備がとても甘く見えました。

本当に大丈夫なの・・・?

と、初めはとても不安になりました。

お客様はヘゴの森散策路全コースを選択されていました。私からはヘゴの森コースへの変更を提案しました。でも、

カのことは、自業自得ですので我慢します

山は、八丈富士とそのお鉢めぐり、三原山、硫黄沼、ポットホールと制覇してきました

ですので、ヘゴの森散策路全コースは楽しみにしていましたので、そのままでいいですよ

とお客様はおっしゃりました。

???

正直にお話しますと、お客様は、そのお話を疑うくらいの体格でした。


私は、野生動物を専門に撮影しています。野生動物の体が、どれだけの力を出し、どれだけの力に耐えられるのかをずっと見てきました。

私の体の場合ですと、写真を撮ることに特化していますので、総重量5 kg以上の超望遠レンズとカメラを構えるための右足、右脚、左足、左脚、右手、右腕、左手、左腕、頭、それを支える胴体の役割はきちっとしています。それは、左右で歪なため、私の普段の歩き方にも特徴が現れています。

お客様は、昔のマラソンファンなら知っているかも知れませんが、増田明美さんのような体型でした。あれだけの登山道を普通の運動靴で、足首を挫かずに歩くことが出来るということは、もしかしましたら、山歩きか陸上競技、あるいは両方を、普通の方とは異なるレベルでされてきた方なのかも知れません。

とにもかくにも、お客様は、私の常識外の不思議な人でした

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ヘゴの森コースの様子

八丈島の山頂を制覇してきたお客様ですが、ヘゴの森はその中腹にあります。足元のリョウメンシダやカツモウイノデを紹介しながら、ヘゴの森を歩きます。

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これはすごいですね!

山の中腹ですが、ヘゴの森も美しさの点では負けません。今日は青空でした。

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ヘゴの森散策路全コースの様子

これから、ここから真っ直ぐジャングルに入り、ぐるっと山を回って、こちらから降りてきますね

はい!

わかりました


散策路周辺には、昔、八丈島で使われた炭焼き窯の跡が点在します。

写真では見にくいのですが、円形の石垣の中心に人が通れるほどの隙間が見られます。昔は、この中に炭になる木を入れ、上部にドームをつけ、火を入れます。

ガソリンや灯油が無かったころは、こうして炭を作ったんですよ

へ〜

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歩みを進めますと、近くにヒカゲヘゴが現れます。

ヘゴは下から上まで焦げ茶色をしていますが、ヒカゲヘゴは下は焦げ茶色で上は金色です

面白いですね

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私たちは、散策路をどんどん上に登ります。私が初見で心配していたお客様は、ご自身の説明を証明するかのように、ひょいひょいと足取り軽く私について来ました。

やっぱり、普通の人ではないんだ・・・

本当にびっくりさせられました。


上に行きますと、スギの墓場のエリアに来ました。

コショウ科のフウトウカズラは、スギに巻き付きます。そして、木の上部まで覆った頃には、スギは枯死し、台風による強風で倒木します。

フウトウカズラは、けっこう、恐ろしいですね

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ヘゴの森散策路全コースでは、下のヘゴの森と違い、ヒカゲヘゴを身近に観察できます。ヒカゲヘゴの毛を触ったり、葉柄が落ちた断面を見ることが出来ます。

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お客様は楽しそうにヘゴの森散策路全コースを回りました。その足取りは終始軽く、足に羽があるとはこのような人のことを言うのかと体感しました。

以前、ヘゴの森ツアーでは、72歳の超人の方がいらっしゃいました。

今日のお客様は、その方に匹敵するくらいの驚きでした。人は見かけで判断してはいけませんし、自分の観察眼も甘いということを知りました。

今日は楽しかったですよ

こちらこそ、勉強になりました

今日はヘゴの森へいらしていただき、ありがとうございました

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