最近は、おかげさまで、ガイドの出勤日が多く、カメラはときどきしか触っていません。
今日は、久々に、EOS 6D Mark IIを使って風景撮影をしました。目を話したすきに、三脚ごと倒れてショックでした。
運良く、倒れたところが草と柔らかい土、そして、レンズフードと三脚のパーン棒が衝撃の大部分を受けましたので、カメラとレンズが壊れることはありませんでした。
本当にラッキーでした・・・
さて、野鳥は、以前は、EOS 7D Mark IIを使って撮影していました。そして、今は、EOS R3に変わりました。
今まで無理だったシーンが簡単に撮影出来るようになりました
今日は、「EOS R3のEOS 7D Mark IIを上回るポイントを活かすと、無理だった野鳥写真が撮れるようになります」と題してのお話です。
EOS R3の高速連写とオートフォーカス
EOS 7D Mark IIは、発売当時は、APS-CフォーマットのCMOSセンサーをもつプロ仕様機とよばれていました。10コマ/秒の撮影とオートフォーカスは高く評価されていました。
でも、猛スピードで飛ぶアマツバメは、もちろん撮影は出来ましたが、毎回、苦戦を強いられました。
10コマ/秒ですと、ミラーが作動したブラックアウトの瞬間に、アマツバメを見失いました。また、オートフォーカスの追従は、頻繁にアマツバメから振り切られました。
ですので、今までは、アマツバメの飛翔コースを特定し、スピードが落ちる向きを変える瞬間を狙って、一発で撮影していました。
EOS R3は30コマ/秒です。オートフォーカスはCanonのカメラで最速です。あらかじめ、ファインダーにさえ捉えられれば、撮影することが出来ます。
飛翔するアマツバメの撮影で腕を磨けば、普通の野鳥はだいたい撮影できます。八丈島でも珍しいクロハラアジサシも、簡単に撮影が出来ました。
EOS R3の電子シャッターの性能
EOS 7D Mark IIはデジタル一眼レフカメラです。シャッターを切るためには、ミラーの動作が必要です。
それでもEOS 7D Mark IIのミラーの作動音は、比較的小さいカメラだと思います
でも、ミラーレスカメラは、そのミラーがありません。シャッターを切っても音がしません。
EOS 7D Mark IIを使っていたときは、被写体の野鳥に「シャッター音=無害」を認知させる必要がありました。ですので、野鳥と出会ってから、彼らがカメラを認めてもらう作業が必要でした。
ところが、EOS R3は電子シャッターですので、そもそも、音がしません。先ほどの「シャッター音を認めさせる」ステップが必要ありません。
さえずっているホオジロも邪魔せずに撮影できました。
シギやチドリも、八丈島では、シャッター音に慣れてもらうステップが必要です。ですが、その音がありませんと、このタカブシギのように優しくこちらを見ている姿の写真が撮れるわけです。
EOS R3の暗闇耐性
EOS 7D Mark IIは、APS-CフォーマットのCMOSセンサーです。フルフレームフォーマットのCMOSセンサーと比べますと、センサーサイズが小さいです。
集光量が少ないので、暗闇では、写真はザラザラになります。
EOS R3はCanonの最新のカメラですので、暗闇耐性にも力が注がれています。
八丈島では、今がトラツグミは繁殖期です。通常、トラツグミは暗闇にいます。
トラツグミに気が付き、助手席に置いてあったEOS R3を持ち出しました。わずかな時間で、トラツグミは口いっぱいにミミズを捕まえていました。
その瞬間を撮影しました。ISO2500でしたが、違和感なくきれいな写真になりました。
カメラは、シャッターボタンを押して、写真を撮る道具です。確かにそのとおりです。
EOS 7D MarkIIとEOS R3は、一見、わずかな性能差しかないように思えますね。でも、野鳥を被写体にしますと、今まで不可能と思われる写真も、このわずかな差で、ものにすることが出来るようになります。
EOS R3の性能の評価の参考になれば、幸いです
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EOS R3