SONYのα1、Nikon Z9のような高画素・高速連写機が登場して、影が薄なったかも知れませんが、CanonのEOS R3も高画素機ではありませんが、30コマ/秒の高速連写機です。
トリミングさえしなければ、SONY、Nikonのミラーレスのフラッグシップモデルと同等の活躍が期待できます。
EOS R3を手に入れてから、2ヶ月が過ぎました。
こうした方がいいかな・・・?
と試行錯誤をしながら使っています。その共有です。
今日は、「EOS R3の状況別のフォーカスモードの選択について」と題してのお話です。
EOS R3の通常撮影は、AFエリアは全域AFで対応できます
昔のカメラですと、オートフォーカスは撮影者が思ったようには働かないことがよくありました。
そのため、EOS 7D Mark IIでは、領域拡大AFをAFエリアの中心に置き、親指フォーカスでピントを合わせ、構図を決めて撮影する方法を採用していました。
動物写真に限らず、スポーツ写真も同じだと思います
シチトウメジロの写真撮影の場合です。
2羽のシチトウメジロとキダチアロエの花ときれいにピントが合っていますね。これ、オートフォーカスはEOS R3まかせです。
さすが最新機種ですね
選択したAFエリアは、全域AFです。
設定はこれだけ。半押しオートフォーカス、さらに深く押してシャッターを切るだけでこのような写真が撮れます。
EOS R3を使うことで、野鳥撮影がとても楽になったことが実感されると思います
パターン化した背景の場合は、EOS R3ではスポット1点AFを選択した方がいいです
昨日のノスリの写真です。
AFエリアを全域AFではピントを合わせることが出来ませんでした。瞳検出はおろか、動物検出も出来ませんでした。
すかさず視線入力に切り替えたのですが、こちらも無理でした。
人には野鳥に見えても、いわれてみれば、ノスリがパターン化した背景に溶け込んでいると考えても仕方がありませんね。
せっかくですので、EOS R3を使いこなすための機会と思って、設定をいじりました。先ず、AFエリアの選択方法をM-Fnボタンに設定しました。
次に、AFフレーム選択ボタンを押します。
iPhone 12
M-Fnボタンを1回押します。
iPhone 12
AFエリアを全域AFからスポット1点AFに切り替えます。
iPhone 12
ボタンカスタマイズからAF-ONボタンを測光・AF開始、スマートコントローラーをAFフレームダイレクト選択(測光中)。スマートコントローラーをONに設定します。
iPhone 12
iPhone 12
そうしますと、AF-ONボタンを介してスマートコントローラーが作動します。AF-ONボタンを親指で軽くなぞるだけでスポット1点AFのポイントが素早く動きます。
動きが速すぎますので、だいたいの場所に移動しましたら、スポット1点AFのポイントをマルチコントローラーで正確な場所へ誘導します。
iPhone 12
もう少し速い方法は、スポット1点AFのポイントがだいたいの場所に来たら、レンズ自体を動かして野鳥の顔にポイントをファインダー上で重ねます。
私のEOS R3は被写体追尾(トラッキング)がONの設定です。あとは、半押しオートフォーカスをすることで、自動的に被写体を追い、ピントが合います。
最後は、深く押してシャッターを切ります。
どうしてもダメな場合は、EOS R3でもマニュアルフォーカスで合わせます(笑)
アカコッコの写真を見てください。
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
きれいに撮れていますね。でも、この写真も苦戦しました。
アカコッコの手前の葉が邪魔して、ピントが葉の方に行ってしまうのです。肉眼ではハッキリとアカコッコを認識できますが、動物検出は働きませんでした。
視線入力もダメでした。
時間がありません
ピント合わせをオートフォーカスからマニュアルフォーカスに切り替えました(笑)
今のレンズは、どれにもこの切り替えスイッチがついていますね。どうしてもダメな場合は、マニュアルフォーカスで確実にピントを合わすしかありませんね(笑)。
EOS R3は最新機種ですので、はっきりいいますと、人の能力を超えるところがたくさんあります。
しかし、撮影者のすべての意図をくみとる万能機かといいますと、まだ、カメラはそこまでは進化していません。
3つのケースの撮影についてお話しました。壁にぶつかりましたら、状況別にEOS R3のフォーカスモードを選択すれば、なんとか対応が出来るかと思います。
参考になれば幸いです
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EOS R3