2022年1月28日の今日は、とても良い天気でしたね。午前中環境調査をしていましたが、午後はどうしようか考えていました。
曇りや雨が多かったのであまりいい案が浮かばず、シダ植物を見に行こうか迷ったのですが、けっきょくデータを採っているフィールドで過ごしました。
野鳥をずっと観察していますと、行動に偏りが出てきます。
生き物ですから当たり前ですね
今日は、「2022年1月、東京都八丈島の野鳥の異種間のつながり」と題してのお話です。
チョウゲンボウ
チョウゲンボウは、時期によって異なりますが、どこにいるのかはだいたい分かっています。出現する場所をプロットしていくと、
ん!?
何でここにいるの?
と疑問でました。その理由はチョウゲンボウが出現した周辺の地形にありました。
チョウゲンボウの餌である昆虫が、たくさん生息していたのです
ハクセキレイ
現在、八丈島は冬です。でも、お客様が口をそろえるように、八丈島は温かいです。
チョウゲンボウが生息する場所の地面には、昆虫がいます。その昆虫を狙っている別の野鳥がいます。
ハクセキレイです
撮影するまで分かりませんでしたが、たしかに地面から昆虫を掘り出し、食べていました。
タヒバリ
意外かもしれませんが、八丈島では、ハクセキレイのいる場所とタヒバリがいる場所は被っています。ただ、ハクセキレイの方が上なのか、いつもタヒバリの方がびくびくしています。
多くの場合、タヒバリは地面を見ています。ただ、例外的に、警戒する行動をとります。
上空にチョウゲンボウがいました
その一瞬を撮影しました。撮った瞬間何が起きたのかびっくりしましたが、警戒音で原因が分かりました。
ツグミ
岩手県に住んでいたとき、愛知県に住んでいたとき、ツグミの写真はけっこう撮影できました。
ところが、八丈島に来てからはいまいちでしたね
4年間その状態でしたが、今年は違いました。ツグミといい関係を築くことに成功しました。
うまくアプローチすれば、自然な姿を見せてもらえるようになりました。
チョウゲンボウから始まりましたが、私のフィールドでは、ハクセキレイ、タヒバリ、そして、ツグミも同じ場所にいます。
チョウゲンボウは、これらの小鳥類を狙っているように見えますが、実際には小鳥類を捕ることはできず、地面を掘り出して昆虫を食べています。
ただ、ハクセキレイ、タヒバリ、ツグミは自分が狙われていると思って、警戒音を出して、毎回、飛び去っています。
私が観察しているフィールドでは、いつものことです
チョウゲンボウと他3種の関係は、食べる側と食べられる側です。混じり合うことはありませんね。
ところが、ハクセキレイとタヒバリ、タヒバリとツグミはつながった関係で、天敵に対する防御も持ちつ持たれつになっていました。
異種ですが、横目でお互いの行動を見て、安全かどうか確認しているのです
野生ではいつ命がなくなってもおかしくないのです。こうやって防御をしているのかと、毎回、感心されられています。
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