2023年6月9日、将来の八丈サイエンスクラブのための予備実験を開始しました

菌類

研究者時代、私の得意技はピンセットを使った解剖とPCRによるcDNAクローニングでした。

毎日体長2 mmのキイロショウジョウバエの中枢神経系を解剖していたおかげで、微細の器官を取り分けることが可能になりました。

一方、PCRの方もマニュアルに記載されていない条件も片っ端からやっていたおかげで、一見増幅が不可能に見えるものも、すべて成功に結びつけました。

これらの技術が私の研究者人生を支えていたと思います

Just a moment...

さて、研究をしていますと、天才という方が必ず現れます。

天才の方が言っていることはほとんど正しいです。でも、すべてではありません。

実際に実験をしてみますと、気づかれていないことはたくさんあるのです


「2023年6月9日、将来の八丈サイエンスクラブのための予備実験を開始しました」と題してのお話です。


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生物種に対する区別はしない

私は、生理学、分子生物学、生化学、化学生態学が専門でしたので、様々な生物種を研究の材料としてきました。また、趣味がバードウォッチングでしたので、多くの生物種と接する機会もありました。

そのためか、私は種に対する思い入れは平等になってしまいました

例えば、八丈島ではホタルやクジラは人気がありますが、私にはアリと等価にしか見えません。外来生物も入ってきてしまったのは駆除できませんので、もともといる生き物と同等のあつかいになります。


八丈島で身近に見られるヤコウタケ

八丈島では梅雨の季節になりますとヤコウタケが見られます。暗闇を歩いていますと、「ピカ―」っと緑色に光って見えるキノコです。

私は毎年ヤコウタケに関するデータを採っています。これは、八丈サイエンスクラブの昔の生徒さんの一言、

シーズン中、ずっと通ってデータを取り続けていた

がヒントになりました。この言葉を聞いた瞬間に、どの数字を集め、何を見ればいいのかが頭の中に浮かび上がりました。

今は、毎年集めているこのデータを基に写真を撮っています

ヤコウタケMycena chlorophos
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

フィールドの結果を結びつける実験

八丈サイエンスクラブでは、八丈島の身近な現象を科学します。答えがわかっていることはしません。

答えがわかっている実験のみでは、大人が子供の想像力の広がりに歯止めをし、成長の可能性を潰すからです

さて、答えがわかっていないことをするとういことは、当然、大人の私も悩みます。でも、悩んでいるだけでは、道は拓けません。

そんなわけで、私が出来ることをしてみました

iPhone 12

昔は、答えのわかっていない研究を当たり前にしていました。特殊技術を使って条件を追い込み、結果を出すのは楽しかったですね。

今はヤコウタケの予備実験をしています。

研究の広がりが見られれば、子供たちと一緒にやりたいですね


明日のブログはお休みします。


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