私は八丈島に住んでいます。住んでいれば、友だちが増えていきます。
そして、写真をやっている友達も多いですね
友達の中には、
仕事が忙しいときは、家で、人形を撮影しているんですよ
といってくれる方がいます。
私は、もともと、野鳥写真から写真を始めましたので、被写体が動くのは当たり前です。動かないものを撮るようになったのは、八丈島に来てからです。
それでも、風景は、風によって、雲の色や位置が変わりますし、植物だって、風で、花や葉が動きます。
全く動かないのは、光るキノコだけですね
そして、写真は、基本、自然光のみです。ですので、動かないものは、シャッターボタンをただ押すだけでいいと思っていました。
でも、そんなことはありませんでした
今日は、「物撮りの難しさを知りました」と題してのお話です。
アメリカに留学する半年前は、少年野球・少年サッカーの写真を撮って売っていました
博士になったあと、私は貧乏でした。風呂なし家賃15,000円/月の4畳半のアパートに住んでいました。
文無しで貧乏でしたが、振り返りますと、けっこう楽しかったですけれどもね
ただ、ときどき、お金が本当に足りなくなりましたので、超望遠レンズが使えることから、少年野球・少年サッカーの写真を撮る会社に所属し、撮影もしていました。
おそらく、会社の中では、支店長以外のカメラマンは、私よりも年下だったと思います
それでも、キャリアとしては、みなさんは、私よりも上。年下の先輩方々からはスポーツ写真のいろはを教えていただきました。
先輩の中には、物撮り専門の方もいらっしゃいました。NikonのF5を使っていました。
礼儀正しく、気さくな方で、
骨董品から貴金属まで、注文があれば、何でも撮るんですよ
と笑いながら話されたことを覚えています。
その物撮りを、あれから20年後にやるとは思いませんでした
仕事の実験につかうアイテムを撮影しました
せっかくの物撮りですので、光るキノコ用のLEDライトで補助光を準備しました。
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今まで、色々なものを撮影してきましたが、無機物は始めてでした。初めは、動画を撮影していましたが、作業に夢中になってカメラの画角から外れてしまいました。
編集で何とかなるかも知れませんが、そもそも、私がベストの状態で被写体と接していません。
これは、無理だ・・・
私は、スチル撮影の方が得意ですので、動画はあきらめて、写真撮影に切り替えました。
ものには形があります。そして、そのものの形を見ている人にアピールするためには、光の陰影が必要です。補助光をちょこっと当てただけで、自分がイメージしたとおりの光になるわけがないのです。
プロカメラマンが、ストロボ(スピードライト)の光の質、数、強弱にこだわるわけです
背景も大切です。下に敷くものは、カッター下敷きで良かったのか、正解が分かりませんでした。
ネットで調べますと、物撮り用の小型スタジオみたいのもあります。
今日は、仕事の一部として撮影していましたが、思いっきりアマチュアでしたね
無知って本当に怖いです
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写真の世界には、色々なジャンルがあります。私のように野生動物、野草などのネイチャー系のスペシャリストがいれば、物撮りのスペシャリストもいます。
今日の機会で、友達が、人形を撮影している意味が分かりました。光を分解して、意図的に光をコントロールし、見ている人に自身の考えを伝える勉強をしていたのです。
写真の世界は奥が深いですね
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