人とお話をしているとき、話題になるのが八丈島の狭さです。一周60 km2、面積は70 km2です。
過去に北海道の屈斜路湖へ行ったことがあるのですが、視界に入る湖に八丈島はすっぽりと入ってしまう小ささです。
人によっては生活圏の狭さは苦痛です。つまらないという人もいるでしょう。
でも、フィールドを細かく観察していますと、私にとっては、それでも八丈島は大きい土地です。
私にとって、新しい発見があります
今日は、「2024年秋、東京都八丈島で継続して観察していること、新たに観察し始めていること」と題してのお話です。
秋から夏にもどったような天気
最近は、前線が活発化し、空が灰色の八丈島です。雨も降って潤いが復活してきましたね。
ところが、今日はみんな大好きな青空でした。この青空、秋の空と違って夏の様相を見せていました。
青い空と青い海です。八丈島のパンフレットのような天気でした。
せっかくですので、八丈小島の写真を撮影しました
イソヒヨドリの若鳥の雄がなわばりを見張っていました
八丈島では、イソヒヨドリの雄のなわばりと雌をめぐる争いは秋から始まります。海側に視線を送ってみますと、イソヒヨドリがドッグファイしているのが見られます。
雌は灰色、雄は派手な色合いです。しかし、たまに灰色のイソヒヨドリが争っていることもあります。
これは、観察者とイソヒヨドリの距離が関係しています。近くで見ますと、実は、灰色のイソヒヨドリは雄の若鳥ということがあります。
私が観察している見張り台に来るイソヒヨドリは若鳥です。頭部と背部が灰色、それ以外は雄の色合いに羽が変化し始めています。
子どものように見えますが、春にはちゃんと一人前になることでしょう。彼の成長が楽しみですね。
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
真夏のような暑さの中のイソシギ
気象庁の記録を見ますと、今日の八丈島の最高気温は29.7˚Cでした。例年の八丈島の最高気温が32˚Cですので、今日の気温がいかに高かったかが分かると思います。
八丈島に住んでいる野鳥もたまったもんではありません。
八丈島では、イソシギは留鳥です。
見られる場所は1年間を通して変化します。最近は見やすいところに姿を現していますね。
晴れといっても、夏の八丈島と違い、スコールが起きやすくなっています。水たまりが出来るとイソシギは喉を潤すために舞い降りてきます。
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
トレイルカメラを新しい場所に仕掛けました
私はこれまでオーストンヤマガラ、タネコマドリ、モスケミソサザイの巣を観察してきました。他には自然の水浴び場も見つけています。
写真の撮影の有無にかかわらず、知っていることはとても大切です。
八丈島での生活は未知との出会いの連続です。
こういう生活を続けていますと、同じことの繰り返しになってきやすいです。
同じことの繰り返しは成長の停止です。せっかく八丈島で生きているのですから、もっと知らないことを探すべきです。
そういうわけで、新しい場所にトレイルカメラを仕掛けました。
良く見ますと、チョウが写っていました。
トレイルカメラって小さなものでも検出出来るんですね
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知らない山道を散策
私は時間があるときは地図を見ています。地形を想像して、どのような野鳥が思いを馳せています。
前から気になっていた山道を歩いてみました。持っていったものは双眼鏡だけ。
モズ、シチトウメジロ、アカコッコ、カラスバト、ホトトギスを見ました。繁殖期のホトトギスはあまり見られないのですが、八丈島を去る時期にはこんなところにいたのかと驚かされました。
逆に言いますと、私の行動は知らないうちに固定化されていたということです。
知らない山道を歩くのは面白いですね
新たな気づきを知りました
今日は、「2024年秋、東京都八丈島で継続して観察していること、新たに観察し始めていること」と題してのお話でした。
秋から夏にもどった八丈島、なわばりと雌をめぐる争いのイソヒヨドリの若鳥の雄、暑さの中のイソシギ、トレイルカメラの様子、そして、知らない山道の散策を紹介しました。
特に後者は、自身の視点や行動が固定化されていたことの気づきを得ました。
今後も継続して前に進みたいと思います
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