東京都八丈島でタネコマドリの撮影方法に悩み続けています

動物

バードウォッチャーに

八丈島の野鳥と聞いて何を連想しますか?

と質問しますと、おそらく、カラスバト、アカコッコ、タネコマドリ、イイジマムシクイ、シチトウメジロ、モスケミソサザイが出てくるのではないでしょうか。

上記の中では、意外と近くで見られるのは、タネコマドリ、イイジマムシクイ、シチトウメジロです。

ただ撮るだけなら私も撮っていますが、「きちっと撮影する」ということにしますと、すべて難しいですね。


今日は、「東京都八丈島でタネコマドリの撮影方法に悩み続けています」と題してのお話です。


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八丈島でのタネコマドリとの出会い

今から8年前に私は八丈島に移住しました。八丈島はどこを見ても自然が豊かで、私にとっては楽園でした。

当時は勤務時間固定の仕事でしたので、朝はかならずバードウォッチングをしていましたね。そのときに出会ったのがタネコマドリでした。

春の繁殖期の個体同士の争いのため、近くに私がいても構わずさえずったりしていました。

私は焦点距離600 mmと400 mmの超望遠レンズを持っています。両方使いましたが、私の場合は短いレンズの方が得意ですので、焦点距離400 mmのレンズの方が撮影の成功率が高かったです。

タネコマドリLuscinia akahige tanensis
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

タネコマドリと出会うのは運

焦点距離400 mmの超望遠レンズでは、野鳥を大きく写すのは大変です。

というか、ほぼ不可能ですね

散策のとき私はカメラを持って歩きますが、タネコマドリは本当にたまたまの出会いをものにしているだけです。

タネコマドリLuscinia akahige tanensis
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

QGISとQFieldを使うとそれなりに出現場所は狭められますが・・・

2024年から、私はQGISとQFieldを使い始めました。

国土地理院の地図上にタネコマドリの出現場所をプロットしていきますと、偏りが出てきました。データで追い込みますと、八丈島におけるタネコマドリの生息地が浮き上がってきました。

私は撮影をするとき、野鳥が止まる特定の枝まで狙っています。出現場所は狭まったものの、QGISとQFieldでは特定の枝までは狭められませんでした。


やっぱり双眼鏡を使った観察が最強

これまで色々書きましたが、私の目的ですと、双眼鏡での観察が一番のようです。バードウォッチング中、声は聴こえますし、タネコマドリの動きも見られますし、さらには止まる枝まで特定できます。

カメラを持ちますと、どうしても視界がファインダーの画角の中のみに限定されてしまいます。最近気づいたことですが、見逃していた情報が多くあることを知りました。

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リモートコントロール撮影に挑戦する

超望遠レンズを使った手持ち撮影もありますが、双眼鏡から得られた情報を基に、短いレンズを使ったリモートコントロールによる撮影方法もあります。

私は、今から30年前、モズの撮影をしていました。そのとき、超望遠レンズを使った撮影を主にしていましたが、場合によってはリモートコントロールによる無人撮影もしていました。

昔のカメラですので、シャッターとフイルムの巻き上げ音が聞こえます。モズは、はじめは音にびっくりさせられていましたが、時間の経過とともに気にしなくなりました。

モズLanius bucephalus
EOS RT+EF28mm F2.8 RDPII (愛知県名古屋市)

現在のカメラはミラーレスカメラです。機械シャッターの機能を止め、電子シャッターのみの選択が出来ます。

この利点は完全無音で撮影が出来ることです。

昨年、タネコマドリの通り道、さらに止まる枝まで特定しました。カメラを仕掛け、枝から遠く離れたところに隠れました。

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チャンスはたった1回でした。狙った枝にタネコマドリが止まり、緊張の中、カメラの設定も不十分でしたが、八丈島での初めてのリモートコントロール撮影を成功させました。

タネコマドリLuscinia akahige tanensis
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF70-200mm F4L IS USM

2025年。双眼鏡での観察から、タネコマドリの新しい止まり木を見つけました。今までの多くの失敗を修正して撮影をしました。

タネコマドリLuscinia akahige tanensis
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF100mm F2.8L Macro IS USM

タネコマドリの撮影の過程で気づいたこと

タネコマドリの写真はそれなりの形には残せました。しかし、この過程で色々な自身の足りないところに気が付きました。

  • タネコマドリの通り道の理由が分かっていない。
  • タネコマドリの居場所は分かるが、その精度が低い。
  • タネコマドリの生態を全く知らない。
  • タネコマドリの止まり木は偶然見つけただけで、再現性はない。

そう、カメラを構えて撮影はしているのに、その前段階のタネコマドリに関してはほとんど知らないことに気が付きました。実はショックを受けています。

双眼鏡を持って歩くのは必要なことですね

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今日は、「東京都八丈島でタネコマドリの撮影方法に悩み続けています」と題してのお話でした。

タネコマドリの撮影の過程についてお話しました。フィールドでのバードウォッチング、偶然の出会いを超望遠レンズを用いた手持ち撮影、QGISとQFieldによるデータ集め、双眼鏡での観察、止まり木の特定、リモートコントロールによる撮影を紹介しました。

また、上記の過程を振り返って、自身のタネコマドリに関する知識がほとんど無いことにショックを受けました。

いつも双眼鏡を持参しないといけませんね


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