現在の八丈島に水田はほとんどありませんが、タシギ(田鴫)のお話

動物

2024年の春の八丈島は、植物も動物も例年とは違うサイクルで動いています。動物では、渡り鳥の種の割合が変わっているだけでなく、来島する時期も異なっています。

今年は驚きが多いですね

これまで私は八丈島で色々な野鳥と出会ってきました。そして、今年の春は特に相性の良い野鳥がタシギでした。


今日は、「現在の八丈島に水田はほとんどありませんが、タシギ(田鴫)のお話」と題してのお話です。


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タシギとは

タシギは「田鴫」と漢字で書きます。水田にいるシギです。

タシギは、イネ科の枯れ葉のような地味な模様をしています。パッと見、どこにいるのか分かりません。

ですので、歩いていますと、足元からいきなり飛ばれることが多いです。

タシギGallinago gallinago
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

1960年くらいまで、八丈島の陸地には水田がたくさんありました

減反政策がすすんだ現在では、八丈島で水田を見ることは稀です。ですが、1960年くらいの八丈島を上空から撮影しますと、陸地には水田がたくさんありました。

お年寄りから伺ったところ、水田にはサギの仲間が見られた他、泥を巣に使うツバメは繁殖もしたそうです。

もちろん、今日の主役の「タシギ」も普通に水田で見られたそうです。

タシギGallinago gallinago
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

渡ってきたタシギは天気が悪い日の方が活発です

八丈島は雨の多い島です。私たちにとっては少しがっかりする天気ですが、雨は私たちの土地に恵みの水を提供してくれます。

これは、人だけでなく野鳥にとっても恵みの水です。

水を飲んだり、水浴びしたり、そして、地面が柔らかくなりますので、ミミズや節足動物の幼虫が食べられるようになります。

餌を探すとき、タシギはシギのように頭を高い位置に置きます。そして、左右の大きな目を使い、見事に餌を見つけます。

くちばしは硬いように見えますが、写真ではくちばしの形がときどき変わっているのが確認されますので、私たちが思っている以上に柔らかいようです。

タシギGallinago gallinago
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

タシギは八丈島の雨を嫌っていません

八丈島の天気は読めません。気がつけば土砂降りです。

土砂降りのとき、多くの野鳥はさすがに雨の当たらないところに隠れます。

ところが、タシギは活動をやめるどころか、ひたすら餌を探します。

水浴びついでに餌を探しているのでしょうか?

タシギGallinago gallinago
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

タシギにとって、八丈島は休憩地点

八丈島では、タシギは年間を通して見ることはできません。ですので、タシギは渡り鳥です。

渡り鳥は太平洋を一気に移動することはできません。タシギも、中継地点として八丈島に立ち寄っているのだと思います。

移動はけっこう体力を使います。そのため、八丈島では、稀にタシギが休んでいる姿を見かけることがあります。

タシギGallinago gallinago
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

今日は、「現在の八丈島に水田はほとんどありませんが、タシギ(田鴫)のお話」と題してのお話でした。

タシギは、イネ科の枯れ葉のような模様ですので、どこにいるのか分からない野鳥です。

1960年くらいまでの八丈島では水田がたくさんありました。当時は野鳥でした。

渡ってきたタシギは、餌が食べられますので、雨の日に活動していることが多いです。稀ですが旅の疲れをとるために、休んでいる姿も見られます。

春の渡りのため、まもなくタシギは八丈島から見られなくなりますね


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