今日(2020年5月4日)の東京都の新たに確認された新型コロナウイルスSARS-CoV-2感染者数は87人でした。安倍総理大臣が5月31日まで自粛の延長を発表しました。社会のためにも協力をしましょう。
ネットで検索すると、八丈島関係の写真はいつも綺麗な青空です。でも、みなさんのお住まいの場所は、いつも晴れではないですよね。ここ、八丈島でも同じです。
今日は、「八丈島の天気に関わる雲の話」と題してのお話です。
ご存知の通り、八丈島は太平洋に浮かんでいる島なので、周りは海に囲まれています。
春から夏にかけて気温は上がっていきます。そうしますと、海水の水は蒸発し、空気には多くの水分が含まれてきます。湿度が上がる状態ですね。
湿度が高い空気が風に流されるとどうなるか?下の写真を見てください。
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山腹に雲が発生しています。湿った空気が八丈富士に向かい、その途中で冷やされてできたものです。八丈島の湿度の高さを間接的に知る事象です。
八丈小島に目を向けると、こちらの方は山頂が雲に覆われています。
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風が八丈小島の左側から右側へ流れ、それにともない雲が発生して流れる様子がわかります。
時間が経ちますと、雨がポツポツ降り始めました。先ほどの八丈富士に目を向けると山頂は雲ですっかり覆われてしまいました。
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最後は逢坂橋側に目を向けました。厚い雲が逢坂橋付近まできていることがわかります。
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この間、わずか1時間のできごとです。
雲というと、本土ではかなり上空にあるイメージです。でも、八丈島ではわずか標高100 mあるいはもっと下まで来ます。八丈島の雲の動きは、本土で見られる一般的なものではなく、むしろ山の動きに近いですよね。
実際、夏の八丈島は、野鳥も高い山にいるはずのコマドリの仲間のタネコマドリ、メボソムシクイの仲間のイイジマムシクイ、ホトトギスで占められます。
変化があって楽しいかも知れませんが、雲が標高100 m以下になってくると、強風でなくても、視界不良でしばしば飛行機は欠航になります。
来年、八丈島に飛行機でいらっしゃる際には、この季節の雲の動きを考慮して計画を立ててくださいね。
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