八丈島の渡り鳥は、”I love you.” を言わなくても、アピールを始めています

動物

人の恋愛はとても難しいです。

生き方や考え方が魅力的な人と出会うと付き合いたいなぁ・・・と思って声をかけると

ごめんなさい

あなたに対して、恋愛対象として考えたことはなかったんです

といわれ、成就しないことは、まあ、よくありますね。

ちなみに、アメリカでは徐々に距離を縮めて、気がついたらくっついていた戦略をとっています。

さて、野鳥の世界ではどうでしょうか?


今日は、「八丈島の渡り鳥は、”I love you.”を言わなくても、アピールはできています」と題してのお話です


野鳥は季節によって姿が変わります。以前、紹介したムナグロは、冬は金色のまだら模様、春は、名前の通り、お腹が黒くなりますね。

そして、サギ類も同様に姿がかわる種がいます。

アマサギBubulcus ibis
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

このサギは、冬はコサギのような真っ白です。

でも、繁殖期が始まると下の写真のようにこう姿が変わります。同じ種とは思えないですよね。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

羽毛の色が亜麻色ですので、アマサギという名前です。

ちなみに、英語ではCattle egret(牛サギ)とよばれています。

昔は牛にロープで鋤(すき)をつなげ、引っ張ってもらうことで、田畑を耕していました。そうしますと、虫がぴょんぴょんと出てくるんですよね。

このおこぼれをもらうために、牛さんの後ろをぴったりとついて歩くサギという意味です。

現代ですと、トラクターサギでしょうか?


八丈島では、アマサギは繁殖しません。ですので、写真では捉えることはできませんでしたが、さらに繁殖期のステージが進むとくちばしの付け根が、ピンク色に変わります。

もう、お互い顔を見れば、ラブラブになっているのは明らかです。きっと、本土ではラブラブになったアマサギでいっぱいになっていることでしょう。


鳥を含め生き物は複雑な装置で構成されています。でも、季節の変化を見事に捉えて、種の集団がぴったりとシンクロナイズできているのにはとても驚かされます。

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