八丈島は島外から見ますと、観光地です。美しい自然と景色が楽しめます。
でも、毎日生活をしていますと、人は慣れるもので、この世界が当たり前になってしまうんですよね。
なんとも贅沢な悩みですね
さて、太平洋に浮かぶ小さな八丈島。太平洋上の空を移動する野鳥にとっては貴重な休憩地点です。
そうしますと、伊豆諸島の留鳥であるアカコッコ、タネコマドリ、モスケミソサザイ、オーストンヤマガラとは異なる渡り鳥が、季節ごとに姿を現します。
昨日の続きです。
今日は、「2023-2024年の冬から春に東京都八丈島に滞在した水鳥たち ーその2ー」と題してのお話です。
ムナグロ
八丈島では、ムナグロは、越冬するときと、渡りの一時滞在のときがあります。どのような条件でこの違いが発生するのかは私は分かりません。
2023-2024年のこの時期は、一瞬見られてから姿を消したことから、一時滞在だったと思います。
越冬のときは、ムナグロの羽毛の変化を観察することができます。
来島したときは冬羽、春になって暖かくなりますと、羽の模様がまだら模様になり、最後は夏羽になって八丈島を去ります。
群れでいることが多く警戒心は高いですが、ときどき近くに来てくれることがあります。
タゲリ
八丈島にタゲリが来島しているのは知っていました。ですが、私とは相性が悪く、八丈島に住み始めてから一度も見たことがありませんでした。
もちろん、別の場所では飛翔しているところを見たことがあるのですが、私には縁のない野鳥と思っていました。
ところが、今年は運良く出会うことができました。
タゲリは近くで見ますと、思った以上に大きくて驚かされました。
タシギ
タシギは、模様な枯れ葉のようなので、見つけることが難しい野鳥です。気づいたときは飛び去られることが多いです。
ただ、八丈島でずっとフィールドを見ていますと、いつもと違うわずかな異変に気付くことがあります。
この気付きが渡り鳥の発見につながります
タシギ=水田ですが、八丈島にはほとんど水田は残っていません。タシギとは私の予想外のところで出会いました。
人間にはただの土地、でもタシギには水辺近くに見えるのかも知れませんね
アマサギ
八丈島ではサギの仲間がたくさん渡ってきます。疲れていますので脅かさないように観察をしています。
ここでは数々のサギの仲間から代表としてアマサギを紹介します。
アマサギはサギの仲間の中では小型です。そして、冬羽になりますと白くなってしまいますので、コサギと間違えやすいです。
ところが、春になって換羽しますと、頭が亜麻色の羽毛に変わります。
遠くから観察しますととても綺麗です。
でも、近くから観察しますと、野鳥ですので、怖い顔をしていますね(笑)
今日は、「2023-2024年の冬から春に東京都八丈島に滞在した水鳥たち ーその2ー」と題してのお話でした。
冬から春にかけて、ムナグロ、タゲリ、タシギ、アマサギと八丈島で見られる渡り鳥を紹介しました。
種が違いますので、それぞれ過ごし方が違いますね
春はもうすぐ終わりです。次のシーズンでも会えるのを楽しみにしています。
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