2025年9月末、10月初めに東京都八丈島に現れた野鳥たち

動物

2025年の7月末に左足首を骨折しました。ヒビが横に貫通していましたので、もう少し力が加わったら完全に折れて手術になるところでした。

先日、X線で検査しました。骨は完全には繋がっていなかったため、検査は11月末にもう一度することになりました。

早く治って欲しいですね

それでも、9月中旬にはギプスも外すことができ、リハビリを兼ねて少しずつ歩く練習をしてきました。

いきなり重い物は持つとまた折れてしまうため、しばらくは双眼鏡のみのバードウォッチングをしてきました。

そして、9月末になり、超望遠レンズを再び持ち始めたわけです。


今日は、「2025年9月末、10月初めに東京都八丈島に現れた野鳥たち」と題してのお話です。


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シチトウメジロ

八丈島では、山へ行きますとシチトウメジロは普通に見られます。しかし、満遍なく見られるかと言いますと違います。

私はQGISとQFieldを使って野鳥の出現位置をプロットしています。

データをまとめていますと、偏りに気が付きました。

八丈島の山は、肉眼で見たもの、国土地理院の地図で見たものだけでは、足りない情報があります。シチトウメジロの群れの行動を観察していたら、行動の偏りの原因がありました。

だから、ここで見られるのか・・・

この写真は確信を持って待って撮ったものになります。

シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

モズ

2025年、私はモズの写真集を出版しました。主に登場したのは、八丈島のモズです。

一言でモズと言いましても、なわばりの場所によって観察のしやすさが違います。

また、オスメス共、私を受け入れてくれてくれたのが大きかったですね。

モズのなわばりでは、当然、たくさんの木があります。そして、モズはその中で特定の木だけを利用します。

モズからは見やすさ、天敵からは見にくさと緻密な基準で選ばれています。

光の陰影が生じる止まり木に来たところを撮影させてもらいました。

モズLanius bucephalus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

スズメ

八丈島では、スズメは家の屋根の隙間、公衆トイレの引き戸の隙間、信号機のパイプなどに巣を作り、繁殖をしています。

水田が八丈島中に広がっていた1960年代は、もっといたと思います。

秋に見られる大部分のスズメは今年生まれた若鳥たちです。そして、スズメは留鳥と考えられていますが、時には渡って来ることもあります。

秋になりますと、イネ科植物の種が豊富になります。スズメは短いくちばしを使って丁寧に種を食べます。

スズメPasser montanus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

ムナグロ

秋になりますと、八丈島にはムナグロが来ます。ほとんどの個体は冬羽に変わっていますので、「胸黒」とはなっていません。

群れで過ごすことが多いです。ここから八丈島で越冬するグループとさらに南へ移動するグループに分かれます。

雨が降りますと、群れは慣れない土地での適切な過ごし方を模索します。写真では雨は写っていませんが、実際は土砂降り。

お互いコミュニケーションを取りながら、過ごしているところを撮影させてもらいました。

ムナグロPluvialis fulva
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

コガモ

八丈島は東京都から南に290 kmに位置している島です。カモの仲間が滞在するのは、主に本土ですが、八丈島でも少ない羽数ですが渡ってきます。

八丈島では、多くのカモの仲間はエクリプス(非繁殖羽)で現れます。そして、時間が経過するにつれて繁殖羽に変わります。

コガモAnas crecca
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

今日は、「2025年9月末、10月初めに東京都八丈島に現れた野鳥たち」と題してのお話でした。

シチトウメジロ、モズ、スズメ、ムナグロ、コガモを紹介しました。

私の野鳥写真は、野鳥の生態を観察した後、受け入れてもらってから、背景まで全て狙って撮っています。

一つ一つのフィールドを大切にしてきました。

この撮影の後、台風22号が八丈島を直撃しました。止まっていた枝は木ごとなくなり、地面は吹き飛ばされ、茶色の多い世界となりました。

この世界も自然です。どのように八丈島が復活していくかも時間をかけて観察したいと思います。


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