雨の日が多い八丈島でのバードウォッチング

動物

2024年6月、八丈島は梅雨に入っています。予報では、この天気は月末まで続きそうです。

自生の光るキノコの一番いい時期は月末までですね

八丈島は、梅雨の時期に限らず雨の多い島です。年間3,000 mmもの降水量で全国で上から16番目に雨が多い土地です。

ですので、出かければ雨に当たる確率はとても高いです

私はバードウォッチングが好きです。昔は外で双眼鏡を使いますと壊れてしまいますので、雨はバードウォッチングの敵でした。

ところが、最近の双眼鏡は雨に強くなってきており、少しくらいの雨ならば鳥が見られるようになりました。


今日は、「雨の日が多い八丈島でのバードウォッチング」と題してのお話です。


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コチドリ

フィールドに出て一番思うのは人と野鳥との違いです。

人は全身が水を弾く毛で覆われていませんので、雨に濡れて長時間経ちますと体温が下がって動けなくなります。一方、野鳥は羽毛のメインテナンスを欠かさなければ、水滴を弾き続けます。

雨の中、コチドリを見つけました。動きがたどたどしいので八丈島に渡ってきたばかりだと思います。

ここで追ってしまいますと、コチドリに人の怖さを刷り込むことになります。じっと待っていましたら、雨に打たれながら私の方へ歩いてきました。

コチドリからは当然私が見えていると思いますが、警戒されていませんでした。

自然の姿を撮影させてもらいました

コチドリCharadrius dubius
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

タシギ

1960年代の八丈島は、その水の豊富さから水田がたくさんある島でした。タシギは漢字で「田鴫」と書き、水田の多かった八丈島では身近に見られたそうです。

その後、減反政策により水田はロベ畑に替わりました。農業の作付けの変化により、タシギの数も減っていきました。

2024年では、タシギが数羽毎年渡ってきます。

雨はタシギにとって恵みの天候です。地面は柔らかくなるだけでなく、餌の昆虫やミミズは酸素を欲して地上付近に集まるので、ひたすら餌をついばむ姿を見ることができます。

タシギGallinago gallinago
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM

セイタカシギ

2024年はセイタカシギの当たり年でした。機嫌がいいときは近くで、なぜか日が経つにつれて警戒心が増していきましたが、遠くからでも色々なしぐさを観察できました。

今年はペアリングが観察できました。争ったり、近づいたり、逃げたりと色々なアプローチの過程が見られました。

その過程は雨の日も続いていました

セイタカシギHimantopus himantopus
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

アマサギ

アマサギも当たり年でした。私はアマサギを観察する日が雨ばかりでしたので、雨=アマサギの印象が強かったです。

しかも強風の日も多かったので、風を避けて歩いていましたが、それでもよろけていました。

横殴りの雨に抗う姿に野生を感じました

アマサギは私に対して警戒心がありませんでしたので、群れに囲まれる状態で観察していました。

ただ、さすがにこの状態は落ち着かなかったですね

アマサギBubulcus ibis
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

今日は、「雨の日が多い八丈島でのバードウォッチング」と題してのお話でした。2024年春から梅雨にかけての雨の日に出会った野鳥特集でした。

野鳥の方から近づいてくる関係になりますと、色々なシーンと出会えるようになります。コチドリ、タシギ、セイタカシギ、アマサギといい関係を築き、楽しい時間を過ごしました。

まだまだ雨の日が続きますが、雨の中、いろいろな野鳥に出会いたいですね


バードウォッチングツアーの様子
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