八丈島の初秋の林道で咲く地味な花たち

植物

八丈島は初秋になりました。八丈富士と三原山の山頂は、湿った空気によって雲におおわれることが多くなりました。

植物の生長や繁殖は、日長(積算も含む)、温度、湿度で決められています。今の季節ですと、夏に見られなかった花たちが、急に目立つようになりました。


今日は、「八丈島の初秋の林道で咲く地味な花たち」と題してのお話です。


花といいますと、誰もが美しいものを想像すると思います。はるばる本土から八丈島に来島したのですから、珍しいものを見たいですよね。

すみません

今回は地味な花しか紹介しません

私自身が派手な花よりも地味なものが好きなので、そのような選択になりました。


まずは、これ。

シマナガバヤブマオBoehmeria gracilis Satake 
iPhone 8

最近は、林道といわず鉢巻道路でも目にするものですね。長い茎にふさふさの花が数珠状についています。

目に必ずつくので、気になって気になって仕方がありませんでした。家に帰って、さっそく図鑑を調べました。

私はまだ図鑑を使いこなしていませんので、写真を初めから順に見ていきます。そうするとありました。

これは、シマナガバヤブマオというそうです。面白いことに、こんな小さな花ですが、雄花しかつけない個体と雌花しかつけない個体に分かれています。

雄花をつけたシマナガバヤブマオ
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
雌花をつけたシマナガバヤブマオ
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

この写真では見にくいですが、雄花は白、雌花は赤っぽく見えます。

よく見ると、花には花蜜を集めるアリが来ていました。


もう一種、最近、林道で花を咲かせる植物があります。

オトコエシPatrinia villosa
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

オトコエシといいます。この花には、チョウやハチが集まるだけでなく、八丈島の嫌われ者のアシジロヒラフシアリも花蜜を集めに来ます。

オトコエシの花蜜を集めるアシジロヒラフシアリTechnomyrmex brunneus
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

八丈島は、まだ気温30℃を越えますが、収穫の秋のようです。湿度が徐々に上がってきていますので、私が気がつかない間に、密かに生き物は変化をするのかも知れません。

次の新しい出会いが楽しみです

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