2020年12月12日の東京都八丈島の天気は小雨でした。どんよりとした天気でしたね。
でも、来島されているお客様の方々は、あらかじめ予習してきたのか、島内で色々なところですれ違いました。
今日は、「八丈島の雨の日の楽しみ方6」と題してのお話です。
雨の日だからこそ色々見たい
今朝は窓を開けると厚い雲、地面の水たまりを見ると、雨の波紋が見られました。
ここ、八丈島では雨は当たり前です。そして、もし外に出かければ、私の知らないシーンに出会える確率が高くなります。
そいうわけで、雨の中、カメラ機材を車に詰め込んで出かけました。
山の中腹の森に白い点がありました
頻繁にフィールドに出ていると、細かな変化に気が付きやすくなります。今回は、山の中腹の森に、あるはずのない白い点でした。
もしかして・・・
と思って双眼鏡を構えますと、タカでした。
写真を撮っていたときは、ノスリと思っていましたが、羽の模様を図鑑で見比べますと、どうやらオオタカの若鳥のようです。
この場所は、山の斜面の下に広がるフィールドを見渡しやすいです。雨の中、羽を休めるのと同時に、獲物を見定めるのに適した場所でした。
1つとまり木を見つけました
雨の日だからこそ、植物が見たい
八丈島は、冬にも関わらず、本土と比べて気温が高いです。この条件で雨が降れば、植物にとっては恵みの雨となります。
最近の八丈島は、例年に比べて気温がとても高いです。本来、春に見られる花も、今、見られる異常さです。
最近は、アサガオのような紫色の花がよく見られます。
これは、ノアサガオです。水滴が美しかったので、雨に打たれながら撮影しました。
次は、シダ植物。
こちらはタマシダです。八丈島ではよく見られるシダの1つです。
玉石垣の隙間にも見られます。これが隙間に生えますと、石垣内の土が流れて、石垣の強度が落ちてしまいます。
意外と島民からは嫌われているシダでもあります。
雨の日の今日、一番に狙っていたペア
昨日の晩から今日の天気は雨ということは分かっていました。布団の中で、雨だったら何を見るかを自分のフィールドでシミュレーションをしました。
そして、今日は、その中で、確率の高いものを探したわけです。
狙いをつけた海岸の岩場で待っていましたら、目の前に現れました。
ずぶ濡れですが、イソヒヨドリのメスです。
ときどき、大きな雨粒が当たります。目の瞬膜が閉じる瞬間を捉えました。
メスがいるということは、近くにオスがいるはずです。いつもの見張り台にオスも姿を見せました。
雨の日は特別な日です。植物が生き生きしたり、動物は晴れの日には見せない行動をしてくれます。
今日も、色々なシーンが見られて、お腹いっぱいでした。
帰りに、藍ヶ江港に立ち寄りました。たくさんのお客様がいらっしゃっていました。少しお話してみますと、
ザトウクジラ、見られましたよ
と笑顔で話していただきました。
よかったですね
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