八丈島では、日に日に雲の高さが上がってきます。梅雨は去り、ほぼ夏になっています。
お客様にガイドをしていると、ガクアジサイはすぐに覚えていただけるのですが、もう1種類の方は、なかなか覚えていただけません。
今日は、「ガクアジサイではない、なんとかという名前の長いアジサイ」についてのお話です
このアジサイ、ガイドの人はピンとくるはずです。確かに名前が長いのです。
話題のアジサイは、ラセイタタマアジサイです。
お客様にも
よく覚えられますね
と言われます。私は、もともと私は植物には興味のなかった人なので、覚えるのはとても大変でした。
学名はカタカナ表記です。ひらがなに直すと「らせいたたまあじさい」と10文字もあります。
これだけ長いと覚えるのは大変ですね。1回でなんてとても無理です。
漢字で書くと「羅背板玉紫陽花」。ここで最初の部分の「羅背板」とは何かといいますと、コトバンクでは、
ラシャに似た毛織物で、地が薄く手ざわりがあらいもの。
https://kotobank.jp/word/羅背板-656171
だそうです。また、この「羅背板」はポルトガル語のraxetaからきています。
確かに、ラセイタタマアジサイの葉を触るとザラザラしています。
その次の「玉」は蕾の形を指しています。
丸い蕾ですね。
現在、八丈島では、アジサイの花が、ガクアジサイからラセイタタマアジサイへバトンタッチしています。丸い蕾のラセイタタマアジサイは、今月(8月)は、次々と花を咲かせるでしょう。
花を咲かせているラセイタタマアジサイを見つけましたので撮影しました。
丸い蕾が割れて、中からモコモコした花が出てきているのがわかりますね。冒頭のガクアジサイとは全然形が違う花です。
ラセイタタマアジサイは「なんとかという名前の長いアジサイ」とお客様からよく呼ばれていますが、勉強ではないので、私は別にそれでいいと思っています。その日、その時、その場に立って、自然を心の底から楽しむのが1番です。
調べたくなったら、学び時です。そのときは、スマホでススッと検索してくださいね。
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