秋になり、八丈島では様々な渡り鳥や冬鳥が来島します。その中で、チュウヒ、ミサゴ、ノスリ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、オオタカ、ハイタカ、ツミなどの猛禽は冬鳥として八丈島にやってきます。
この中で、高い確率で現れるのはミサゴ、ノスリ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、オオタカ、ハイタカでしょうか。
猛禽は誰もが魅了される野鳥ですが、大型であるため警戒心が極めて高いです。ですので、遠くから双眼鏡で観察してもピュ~っと飛び去ってしまうことがよくあります。

私も猛禽の撮影は難しいですね
ところが、私がなわばりの中に入っているのにも関わらず、信じられないことに、私を受け入れてくれた猛禽がいました。
今日は、「2025年秋から冬にかけて、東京都八丈島でチョウゲンボウを観察していました」と題してのお話です。
秋から冬に渡ってくるチョウゲンボウの生態
八丈島では春と秋に渡りの時期があります。猛禽にも渡りがあり、春になりますと八丈島から去り、秋から冬にかけて冬鳥として戻ってきます。
八丈島では、ハトやカモなどが猛禽の獲物となります。ところが、チョウゲンボウは他の猛禽と比べて筋力が弱いためか、八丈島では主に昆虫を餌にしています。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
上空で目を光らせるチョウゲンボウ
チョウゲンボウの狩りは2パターンあります。モズのように見張り台に止まり、獲物に目掛けて滑空するパターンと、空中でホバリンクをしながら、チャンスと見たら滑空を開始するパターンです。
チョウゲンボウは猛禽の仲間ですが、珍しいことに私を受け入れてくれました。
ずっと観察をしていますと、空中で一定の場所に留まりました。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
獲物を見定め、滑空を開始するチョウゲンボウ
獲物が見つかりました。空中で同じ姿勢を維持していたチョウゲンボウはいきなり方向転換をし、地面目掛けて滑空を開始しました。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
カマキリを捕らえたチョウゲンボウ
このチョウゲンボウのなわばりには草むらが多いです。初めは何を捕まえているのか分かりませんでしたが、狩りを何度も観察しているうちに獲物が分かりました。
チョウゲンボウは草むらに入り、お腹にたくさんの卵を抱えたメスのカマキリを餌にしていました。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
見かけはおとなし目なチョウゲンボウも怒ることもあります
チョウゲンボウは猛禽の仲間ですが、他の猛禽と比較して筋力が弱いです。ホバリングの時もひらひらとチョウのように飛んでいます。
最弱な猛禽なので、ハシブトガラスや他の猛禽にちょっかいを出されたりします。
チョウゲンボウのなわばりは昆虫を捕まえるのに適しています。そうしますと、小型の猛禽も興味を持ち始めます。
チョウゲンボウと同じ大きさのハイタカも八丈島に渡ってきます。
チョウゲンボウからなわばりを奪い取ろうとしてハイタカがちょっかいを出してきました。数回ならば我慢するチョウゲンボウですが、ハイタカは何度も執拗に繰り返しましたので、堪忍袋の尾が切れて怒りました。
チョウゲンボウはハイタカにやり返し、なわばりを守りました。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
今日は、「2025年秋から冬にかけて、東京都八丈島でチョウゲンボウを観察していました」と題してのお話でした。
秋から冬になりますと、八丈島には猛禽が渡ってきます。その中にチョウゲンボウも含まれます。
八丈島で見られるチョウゲンボウの狩りの様子やなわばりを守っている様子を紹介しました。
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