2025年は左足首の骨折で特に8~10月は外に出られませんでした。その後、リハビリを兼ねて歩くようになりました。
フィールドでじっくりと観察する機会が増え、バードウォッチングの楽しみを再確認し、今では双眼鏡を持って散策する時間が以前よりも増えました。
さて、このような時間を過ごしていますと、「チッ」という小さな野鳥の地鳴きが聴こえるようになってきます。
私は100種類くらいの野鳥の声を聴き分けられますので、「チッ」というだけでどんな野鳥か分かります。
今日は「2025年秋~冬の東京都八丈島で見られるホオジロの仲間たち」と題してのお話です。
ホオジロ
ホオジロの仲間のお話ですので、まずはホオジロ。頬の黒い模様の中心に白い模様があり、これが頬白であることから、名前が付いています。
八丈島では留鳥で繁殖もします。秋はススキの穂の上で止まり、実を食べているシーンが多く見られます。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
シラガホオジロ
バードウォッチャー歴は間もなく40年になりますが、シラガホオジロは今年初めて見ました。気づいた時は、私が知っているホオジロの仲間と模様の特徴が違うので、混乱しました。
最近は双眼鏡を持ってばかりですので、観察の大切さを再確認しました。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
アオジ
私はアオジとクロジの地鳴きを聴き分けられます。一声でOKです。
でも、さすがに黙っていますと分かりませんね
目の前にひょいっと小鳥が現れました。八丈島でこのくらいの大きさですと、今の時期はアトリです。
ところが、アトリ特有の声がしません。
双眼鏡で確認しますと、アオジでした。八丈島ではアオジはあまり確認できませんので、お得でしたね。

EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM
ユキホオジロ
八丈島の地形は、本土で見られるすべてものがコンパクトに纏っている感じです。狭い割に多様な地形です。
ですので、少し場所がズレただけで見られる野鳥が違います。
気を抜いてだらっとしていました。そうしていますと、目の前の草がかすかに揺れました。
双眼鏡で確認しますと、色が白っぽい。

八丈島に白い小鳥っていたっけ・・・?
判別できる距離までそっと近づきますと、ユキホオジロであることが分かりました。
間近で見られるのは貴重でしたので、食事を邪魔しないようにそっと観察しました。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
ミヤマホオジロ
八丈島は離島です。本土と違い、見られないあるいは見にくい野鳥がたくさんいます。

本土では当たり前のムクドリは激レアの渡り鳥ですからね
最近はシチトウメジロを観察する機会が増えました。いつ、どの場所に出てくるか、どの種類の木のどの枝に止まるかなどを記録し、データを蓄積しています。
私は90%近くはデータをとってから写真を撮影しています。ただ、フィールドは自然ですので、データをとっているときに偶然の出会いもあります。
目の前にいきなりひょぃっと小鳥が止まりました。頭部が尖っているのでシルエットはカシラダカですが、この野鳥はミヤマホオジロ。
ミヤマホオジロは、八丈島では、けっこうレアな野鳥です。私は2017年、2024年に見ています。

こういうところにいるんだ・・・
八丈島の野鳥に影響を与える多様な地形の意義を考えさせられました。

EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM
カシラダカ
最後はカシラダカ。羽数は少ないですが、八丈島に渡ってきます。
通常、カシラダカは川沿いのヨシのところで見られます。ところが、八丈島には本土のような川はありません。
私のこれまでの経験は役に立ちませんでした。
八丈島では、カシラダカは渡ってきた直後は観察しやすいです。そして、時間が経過するに従って見るのが難しくなる野鳥です。
しかし、双眼鏡を持って散策する機会が増えたことで、カシラダカの好みの場所に気づくようになりました。

今後も脅かさないように観察できる場所を見つけたいですね

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
今日は「2025年秋~冬の東京都八丈島で見られるホオジロの仲間たち」と題してのお話でした。
八丈島は小さな島です。しかし、日本で見られる様々な地形がコンパクトに纏まっています。
その多様な地形のお陰で、それぞれの野鳥の好みの場所ができています。
今回は、それらの場所で見られるホオジロ、シラガホオジロ、アオジ、ユキホオジロ、ミヤマホオジロ、カシラダカのホオジロの仲間たちを紹介しました。
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