今朝、家の周辺を見ますとアシジロヒラフシアリが狂ったように建物の中に入ろうとしていました。
アリの触角には湿度センサーがあります。雨が来るのを予知出来ますので、それ故の行動でしょう。

せっかくですので、アリの望みを絶っておきました(笑)
しばらく経ちますと小雨が降り出しました。雨が降り出しましたら、アリは来なくなります。
ちなみに、雨の日に家の中でアリが出る場合は、すでに壁の中に入られている証拠です。この場合は要注意です。
さて、今日の八丈島の朝は小雨程度でしたので、ANAの1便は就航しました。ところが、お昼から暴風雨になりANAの2便と3便は欠航しました。
参考に八丈島から撮った当日の八丈小島の眺めを掲載します。上記のような天候ですので全く見えませんでした。
人は風雨を妨げられますが、野生動物はそうもいきません。こういうとき、いつもと違う姿が見られることがあります。

今日は、「2025年6月3日、暴風雨の東京都八丈島で野鳥を観察しました」と題してのお話です。
コアオアシシギ
八丈島には、旅鳥でアオアシシギとコアオアシシギが姿を現します。両者の羽の模様はよく似ています。
ゴールデンウィークにはアオアシシギが姿を見せました。体が大きく、くちばしが太いです。
この形に慣れていましたので、最近姿を現した野鳥を見て

小っさ・・・
と思いました。そう、コアオアシシギはアオアシシギに比べて一回り小さいのです。
今日は暴風雨でしたが、コアオアシシギは変わりなく過ごしていました。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
土のついた餌を水で洗う行動をする
コアオアシシギは小さなくちばしで餌を器用に捕らえます。サギと同じように捕まえた餌は、一度水で濯いで土を取り除き、それから食べます。
写真では見にくいですが、くちばしの左側のカタツムリのようなものが捕らえた餌です。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
暴風雨なので水が鬱陶しそうでした
今日の八丈島の天気は、ほとんど暴風雨。時間によっては地面に激しく雨が叩きつけていました。
当然、コアオアシシギにも直撃しました。コアオアシシギはときおり体を震わせて羽に着いた水滴を弾き飛ばしていました。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
変な行動の写真を撮りました
大雨の中撮影していますと、コアオアシシギの頭部周辺から水滴がいきなり広がりました。水滴が広がるのであれば、上述の写真のように全身から水滴が飛ぶはずです。

何か変だなぁ・・・
そのときは何も分かりませんでした。家に帰って写真を整理しますと、その違和感が写っていました。
最近は古いEOS 7D Mark IIで撮影することが多いのですが、このときはたまたまEOS R3で撮影していました。
EOS R3は30コマ/秒の連写が可能ですので、わずか0.5秒の間に起きたことがハッキリと写っていました。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
連写ですとよく分かりませんので、そのうちの1枚を紹介しますと・・・。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
コアオアシシギが口から茶色い液体を吐き出していました。
答えが分かってから連写の写真を見直しますと、一番最初の写真の喉の部分が膨れているのが分かります。あとは大きく口を開け、「ゲー」っと出したわけです。
野鳥の世界には医者はいません。野鳥は健康を維持するために、おかしなものを食べたらすぐに吐き出せるようになっています。

よく出来た体ですよね
今日は、「2025年6月3日、暴風雨の東京都八丈島で野鳥を観察しました」と題してのお話でした。
八丈島の暴風雨の様子、暴風雨の中のコアオアシシギの餌を洗う様子、水滴を弾き飛ばす様子、間違って食べたおかしなものを吐き出す様子を紹介しました。
本業のため、しばらくブログの更新はお休みします。
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