天気の悪い八丈島の冬の楽しみ方について

八丈島のフィールド

2025年になり、八丈島の1月は強風・うねりからスタートとなり、東海汽船の定期便の欠航が続きました。

私も冷蔵庫の食べ物が減って、少し焦りましたね


さて、今は冬の季節です。私が経験した八丈島の冬は、

  • 気温が下がり湿度が下がる
  • 強風が吹く

です。今年も例に漏れずですが、これに加えて意外と雨が多く感じます。

せっかく八丈島に来たのに天気が・・・

と思うお客様もいらっしゃいます。

そのいい天気、夏だけです・・・

では、冬の八丈島は見るものがまったく無いのでしょうか?


今日は、「天気の悪い八丈島の冬の楽しみ方について」と題してのお話です。


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八丈小島を例にして

八丈小島は、八丈富士の西4 kmのところにあります。

八丈小島がありますので、八丈島の海の眺めは変化に富んだものになります。その変化をお見せします。

空は灰色の厚い雲で覆われていました。そして、西風が吹きますと、八丈小島の周辺に白波が発生します。

下記の八丈小島写真をよ〜く見ますと、八丈小島の右側に水しぶきが見えます。波が直接当たった結果です。

この波は八丈島にも打ち付けます。南原千畳敷は波の飛沫で満たされます。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

1日後、西風は弱くなりました。八丈小島を覆っていた白波は消失しました。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

さらに2日後、風は微風。海は凪でした。雲は切れ、ところどころで青空も見えました。こんな感じの八丈小島でしたが、この天気は一瞬しか維持されず、このあと雨が降りました。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

さらに1日後、初日に八丈小島を覆っていた厚い雲は無くなりました。青空の部分がかなり多いですね。

ただ、冬の八丈島では都心で見られる青空はありません。このくらいで良い天気となります。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

八丈小島の6日間を追ってみました。いかがでしたでしょうか?

わずか6日間ですが、このように八丈小島の眺めは変わります。これは、八丈小島だけでなく、八丈島ではどこへ行っても、細かく変化し、最後は大きな変化となります。


同じところを眺めていますと気づく変化もあります

御蔵島と三宅島

冬の八丈島は、強風が来たり、雨が降ったり、海はしけったりと大忙しです。文字で表現しますとこうなのですが、これを真に受けると

せっかく八丈島に来たのに見るものが無い・・・

となります。これ、情報に洗脳されすぎです。

近年、私たちは様々な媒体から情報を得ています。TV、YouTube、SNS、新聞、雑誌・・・。

きっかけとして受け取るならばOKなのですが、貴方の視点がそれで固定されているようでしたら、情報媒体を見た時点で大損です。

八丈島に来ましたら、いったん、それらを忘れてください。そうしますと気がつくことがあります。

「冬の八丈島の海、寒いし、風が強いし、やってらんない・・・」と思っているそこのあなた。さらに遠くを見てください。

条件が揃いますと、御蔵島と三宅島が見られます。これ、夏だと見えません。気温が上がって水蒸気で隠れてしまうためです。

小学校で習う気温、相対湿度、風速は、文字のままで終わっていませんか?その文字の組み合わせの現象を肉眼で見ることができるのが冬の八丈島です。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

ザトウクジラ

近年、八丈島ではザトウクジラが見られます。昨日(2025年1月18日)も今日も海岸沿いはザトウクジラを探している人たちでいっぱいでした。

ザトウクジラは私たちと会話ができません。どこに出るかは分かりません。もしかしましたら、見られないかも知れません。

でも、私はそれでも良いと思っています。大切なのは、クジラを待っている人同士の交流です。

いたるところでお話をされている方々がいらっしゃいました。旅先での人との交流こそ、旅の大切な思い出です。

八丈島に住んでいても、見られない時は見られないですからね(笑)

でもそういうときに限って、海上からクジラのブローが見えたりします。人の目が多いときほど、ザトウクジラは見つけやすいのです。

ザトウクジラMegaptera novaeangliae
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

2024年の初め、私は都心で生活をしていました。都心は仕事場ですので、常に視点はビルに囲まれた前を見ていました。

冬の都心は雨が降りません。寒い風と青空がセットでした。

2025年の八丈島の冬は雨が多いです。フィールドでは冬に雨に濡れると体温が下がるので危険です。

雨具と防寒対策が重要です

ただ、八丈島へいらっしゃる旅行者全員がフィールドに出るわけではありませんよね。そして、八丈島では雨=残念ではないことがあります。

昨日の八丈島は雨が降ったり止んだりでした。

もう!

なんとかしてくれ!!!

と思うかも知れませんが、このような天気はチャンスなのです。もし、太陽が見えたら、回れ右をして太陽と反対側を見てください。

そこには虹があるはずです

この現象も小学校の理科の時間に習っているでしょう。ただ、私たちの日常は目の前しか見ていません。

おそらく、虹も気づかないで過ごしてしまうこともあるでしょう。でも、ここ八丈島では雨が降りますと、じっくりと虹を観察することが出来ます。

文字では当たり前のこと。でも、自分の目で見ることはまったく異なります。

情報は情報なのです。八丈島は虹が良く見られる場所であることをご存知でしょうか?

旅は、その場を楽しむと同時に、その視点の学びを持って日常へ帰り、生活に潤いを与えることが一番大切だと私は思っています。

八丈島はなかなか来られないと思いますが、もしいらっしゃいましたら、貴重な体験を日常にも活かして欲しいと私は願っています。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

今日は、「天気の悪い八丈島の冬の楽しみ方について」と題してのお話でした。冬の八丈小島、御蔵島と三宅島の眺め、ザトウクジラ、虹を紹介しました。

これらはあくまでも例です。旅先の冬の八丈島の面白さを自分の目で発見し、その目を日常に活かし、みなさまの普段の生活に潤いを与えてくれればと願っております。

ぜひ、冬の八丈島で新しい発見をしてくださいね


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