夏から続いていた執筆もだいたい終わり。八丈島はザトウクジラの季節になっていました。
私も、今年は2回ほどザトウクジラを見ています。
今日は、海沿いでクジラを観察している方々が多かったですね
ザトウクジラを百発百中で見るのはとても難しく、かなり運に左右されます。
ですので、八丈島で毎日X(旧Twitter)でザトウクジラの写真があがっていますが、あれは根性の賜物なのです。
私は引き続き野鳥です。
今日は、「2024年12月下旬、東京都八丈島の水辺の冬鳥の様子」と題してのお話です。
タシギ
八丈島では、タシギは秋の渡りの時期に見られると思っていたのですが、今年は今も見られます。
ただ、地味な色彩かつ枯れ葉の迷彩パターンのような野鳥ですので、見つけるのがとてもたいへんです。
たまたま、水辺で出会いました。写真では1羽しか写っていませんが、ペアでの来島でした。
ヒドリガモ
本土のヒドリガモのオスは冬羽に換羽している個体が多いです。一方、八丈島に来島しているヒドリガモはなぜかエクリプス(オスのメスに似た羽の模様。)の状態のままです。
八丈島にいるヒドリガモはかなり長く滞在しており、このまま越冬する勢いです。
初めは個体での行動でしたが、毎日一緒にいるのか、この土地でペアを形成するようになりました。
今では、若干オスの色合いが白くなり始めていますので、オスメスの区別は出来るようになりました。
早く冬羽に変わったオスを見たいですね
ハシビロガモ
くちばしの幅が広く、うねっとなっている変なカモが見られるようになりました。ハシビロガモといいます。
初めはオスのみが滞在していましたが、今はメスも見られるようになりました。
ただ、個体数がとても少ないので、このペアがいつまで続くかは微妙なところ。過去にオナガガモのペアを観察していましたが、片方が死に、そのあと残った個体も姿を見せなくなったことがあります。
未来のことは分かりませんが、このままの状態が続けばと思います。
マガン
2024年の八丈島は例年よりも多くの個体が来島しました。家族が来たあと、数羽来島し、そして、今は1羽います。
初めは警戒心がとても高かったのですが、だんだんと慣れ、一定の距離をとれば、観察しても大丈夫になりました。
8年前、八丈島でマガンを見ました。その個体はオオタカに襲われてしまいました。
今年は、チョウゲンボウ、ノスリ、ミサゴと来島していますが、ノスリだけ気をつけていれば襲われる心配もありません。
マガンもそれを知っているようで、自身以外の水鳥の行動をよく見て、警戒心の強弱をつけています。
ウミウ
八丈島で見られるウは、多くの場合はウミウです。
私はカワウとは出会っていないですね
このウミウ、八丈島では冬鳥です。成長と若鳥と両方が一度に渡ってきます。
ザトウクジラを観察するときに海に視線を送ると、通過する首が長く色が黒い野鳥がウミウです。
ウミウは、通常の野鳥と違い、水の弾きが悪いです。ですので、翼を広げて羽を乾かす行動が見られます。
クロアシアホウドリ
最後は少し変わった野鳥を紹介します。八丈島では、正確には八丈島の近くの八丈小島では、冬になりますと、クロアシアホウドリが来島し、繁殖をします。
私も一度だけ調査で八丈小島に渡り、クロアシアホウドリを観察したことがあります。
八丈小島は八丈島からたった4 kmしか離れていません。しかし、八丈島からはクロアシアホウドリを見ることは滅多に出来ません。
海を眺めていましたら、突然翼の長い野鳥が通過しました。撮影してみますと、クロアシアホウドリ。
とてもラッキーでした
今日は、「2024年12月下旬、東京都八丈島の水辺の冬鳥の様子」と題してのお話でした。
冬の八丈島の水辺に見られる野鳥を紹介しました。
全て必ず見られる保証はありませんが、運が良いと八丈島では、タシギ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、マガン、ウミウ、クロアシアホウドリが観察できます。
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