私は明日の2023年7月18日〜24日まで本業の出張で都心に行きます。そんなわけで、ヘゴの森ツアーは、今日が最後で、しばらくお休みとなります。
2023年7月も中旬になりました。空は青空が見られ、まるで梅雨明けのようです。
今日のお客様は、そんな真夏のヘゴの森へいらっしゃったわけです
今日は、「2023年7月17日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
ヘゴの森コースの様子
暑いですねー
今日は30˚Cまでいくそうですよ
最近の本土では37˚Cまでいくそうですが、八丈島は周囲を海で囲まれていますので、32˚Cくらいで気温の上昇が止まります
へぇ〜
今日は晴れていますが、本当の八丈島は雨ばかりなんですよ
屋久島の年間降水量は4,000 mm、八丈島の年間降水量は3,000 mmです
ですので、八丈島は、降水量では日本の上位に位置します
この幸運を満喫して下さいね
はい
ヘゴの森内にあるヘゴは普通の植物とは形態が違います。若いヘゴは鋭い棘で覆われていますし、個体が枯死しますと、横断面は空洞になります。
高台からヘゴの森を見下ろしていますが、今日はくっきりとした青空でした。
ヘゴの森散策路全コースの様子
ヘゴの森ツアーは山道に入りました。
最初に私たちを出迎えてくれましたのはハチジョウテンナンショウ。花の時期はすでに終わっていますが、雌株に発達途中の実が見られました。
ヘゴの森にはたくさんのシダ植物が見られます。私たちは、南のシダ特有の大型のリュウビンタイ、スギについているヒトツバ、スダジイに着生している大型の葉を持つオオタニワタリを観察しました。
ヘゴの森では、植物の光の奪い合いが見られます。お客様がご覧になっているのはフウトウカズラ。
もともとはスギが優勢です。ところが、光合成を効率的にするためにフウトウカズラはスギに穴を開けながら登っていきます。
フウトウカズラが、スギ全体を覆って優勢に立ちますと、光合成の効率がさらに上がります。ところが、フウトウカズラが穴を開けた箇所から菌が入り、スギが弱まります。
スギは倒れ、フウトウカズラの高さも下がり、フウトウカズラの光合成の効率が下がります。
私たちの時間軸より長い世界で、植物はこのような競争をしています
私たちは巨大なビロウヤシを横目に、テイカカズラの硬いツルを体験しました。
あれっ!?
ガイドさん・・・
お客様が面白いものを見つけました。私たちの目の前にはきれいなアゲハが止まっていました。
ハチジョウカラスアゲハですね
私も普段は遠くで見ている黒いアゲハチョウですが、近くで見ますと、こんなにも美しいんです。お客様と一緒にそっと撮影させてもらいました。
最近のヘゴの森での一番の発見を見に行ってきました。シロアリの蟻道です。
木の幹に走る木くずの道は、以前は湿り気がありましたが、今日は乾燥していました。もしかしましたら、内部の湿度の管理をしているのかも知れません。
これ、触ってもらえませんか
お客様は倒れた木の断片を触りました。
あ、くだける・・・
八丈島は菌類が活発に活動できる温度と湿度です。お客様が触ったように、どんな木も倒れたらボロボロになります。
散策路では、ヘゴの森のもう一つの木生シダであるヒカゲヘゴも見られました。
はじめは暑かったのに、森の中に入りますと、涼しいですね
はい、今日はカもいませんでしたので、とても快適なツアーでしたね
おかげさまで楽しかったです
あっ、ガイドさんに言わされたわけではないですからね(笑)
笑
今日はヘゴの森へいらしていただき、ありがとうございました