ここ数日快晴の日が続いている八丈島です。曇り・雨が慣れている私としては、逆に天気が良すぎてびっくりしています。
さて、今日は午前中は用事があり、午後は環境調査の仕事で八丈島を回っていました。終わってから、
さて、今日はこれからどうするか・・・?
と思いましたが、時間はあまりありません。とりあえず、無計画ですが散策してみました。
今日は、「2023年3月8日、東京都八丈島で短時間の散策で見られた自然」と題してのお話です。
ヒカゲヘゴの新芽
海流の黒潮暖流は八丈島まで到達しています。八丈島の気温は、同じ緯度の土地と比べて、暖かいです。
木生シダのヘゴの北限が八丈島なのはそのためです。
さて、八丈島にはいたるところにヘゴが見られます。散策しているとシダ植物の巨大な新芽が目につきます。
毛が生えていることから、この新芽はヒカゲヘゴのものです。春ですので、これからは植物の新芽ラッシュですね。
オーストンヤマガラ
森の中で野鳥の写真を撮るとき、私は音を最も重視しています。
オーストンヤマガラの声が聴こえました。どう考えても10 m以内です。
音をする方へ目を向けますと、ヤダケの群生の中にオーストンヤマガラがいました。動きがぎこちないので、もしかしたら、巣の候補が近くにあるのかも知れません。
地形や樹木を調べて、オーストンヤマガラが好む傾向を見てみたいですね
ウミネコ
最近、ウミネコの個体数が一気に増えました。八丈島では、春になりますと、たくさんのウミネコが見られるようになります。
あぁ・・・
春になったなぁ・・・
海上を滑空するウミネコの姿を見ながら、暖かさを実感しました。
ザトウクジラ
近年、八丈島ではザトウクジラが陸から見られるようになりました。
嘘!?
と思われるかも知れませんが、本当です。
気合を入れて探すと見つからないのですが、海をぼ〜っと眺めていますと、突然シュッと煙のようなものが海水面から現れます。
これが、ザトウクジラのブロー(潮吹き)です
慌てて写真を撮りました。2頭が写っています。左側の個体がブローをしていて、右側の個体は背中が見えています。
ザトウクジラはブローをしたあと、多くの場合、海中に潜ります。ここでは、ブローのあと少し待ってザトウクジラが潜る瞬間を撮りました。
写っているのは尾びれです
今日は八丈島を散策するには時間がとても短かったと思います。ですので、私も期待はしていませんでした。
ところが、自然は気まぐれなものです。ヒカゲヘゴの新芽から始まり、オーストンヤマガラを近くで観察し、頭上にはウミネコが、そして、ザトウクジラも見られました。
こんな幸運はそうそうないとは思いますが、ハマると今日みたいなことが起きます。
八丈島にいらしたときは、皆様にも幸運がくるといいですね
PR