今年は例年通りの季節の変化ですね。暖かい日も増えてきました。
山に入れば、ウグイスやモスケミソサザイをはじめ、さまざまな野鳥のさえずりも聴こえます。
野鳥は空を飛んでしまいますので、必ず見られるわけではありません。でも、植物の方は場所さえわかっていれば、かなりの確率で出会えます。
今日は、「2023年3月4日、東京都八丈島の冬-春に見られる花と実を楽しんできました」と題してのお話です。
シマテンナンショウ
シマテンナンショウはサトイモ科テンナンショウ属の多年草。ウラシマソウの仲間です。
八丈島では、シマテンナンショウは12月から咲きはじめます。花は、今年は3月まで見られていますね。
今日は、本当はハチジョウテンナンショウを見ようと思ったのですが、時期が早いようです。
シマテンナンショウは、枯れる個体も増えてきましたが、まだまだ見られます。
ハチジョウモクレイシ
八丈島で見られる代表的な樹木はわかりますが、そこから少しでもズレますと、私はまだまだ知らない植物が多いです。
散策をしていましたら、
あれっ?
どこかで見たことがある・・・
3月で特徴的な花でしたので、どこかで私も見たことがあります。写真を撮って、図鑑で調べてみますと、ありました。
ハチジョウモクレイシというそうです
目印は、葉が厚く、紫色の新しい枝に5枚の花弁とおしべの小さな花がたくさんついた木です。
もう、忘れないですね
ヤブツバキ
ヤブツバキの花は冬に咲きます。そして、今年は3月でも花は見られますね。
今年は花が咲く時期が遅いためか、いつも食べに来るシチトウメジロは別のものを食べているようです。
シチトウメジロは見られませんでしたが、ヤブツバキだけでも十分美しいです。状態のいい花を見つけて撮影しました。
オオアリドオシ
イチリョウ、ジュウリョウ、ヒャクリョウ、センリョウ、マンリョウと植物の世界には縁起物とよばれるものがあります。
イチリョウは、八丈島ではオオアリドオシです。今は実をつける時期です。
しっかりと小さな赤い実がなっていました。もう少ししますと、オオアリドオシは白い花を咲かせます。
アオキ
現在、アオキも花の準備をしていますね。もう少し経ちますとたくさんの紫色の花をつけます。
一方、今は、実が緑から赤へ色付く季節です。
もうすぐ赤くなる・・・
私もマークした木の実の色が変わるのを待っています。
現在、八丈島は冬から春に季節がうつろいでいます。冬の置き土産のシマテンナンショウとヤブツバキは間も無く終わります。一方、春はハチジョウモクレイシ、オオアリドオシ、アオキと、花と実を楽しむことができました。
もう少ししますと、伊豆諸島のみで見られるイイジマムシクイが八丈島に渡ってきます。
もうすぐ春ですね
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