2025年4月上旬、春の東京都八丈島の植物の様子

植物

最近は野鳥の方に観察の軸足を戻りつつありますが、ときどき合間を縫って、八丈島の山や海の植物を見ています。

今年の4月上旬は荒れた天気も続いたこともあり、私は観察のタイミングを逃したものもあります。

植物も一期一会です。

私は師匠のように植物の知識はありません。ただ、素直に知らないことを知るよう努めています。

八丈島では、いつも発見ばかりですね


今日は、「2025年4月上旬、春の東京都八丈島の植物の様子」と題してのお話です。


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オオシマザクラ

上述のように、今年の4月上旬は荒天が続いていました。

八丈島の春は山の中腹で咲くオオシマザクラから始まります。私が気づいたとき、花は終わりつつありました。

オオシマザクラは野生のサクラです。ソメイヨシノと違い、花が咲くのとほぼ同時に新芽が出てきます。

タイミングを逃しますと、オオシマザクラは花よりも新芽が多くなります。

このような状態のオオシマザクラですが、緑色の花を咲いているように見えますので、これはこれでアリと私は思っています。

オオシマザクラCerasus speciosa
EOS 6D Mark II+EF70-200mm F4L IS USM

スダジイ

春の八丈島の山は、花が満開というよりも緑色が豊かになります。

八丈島の山はスダジイが多いです。冬のスダジイは深緑色一色です。

ところが春になりますと、待ってましたとばかり、一斉に新芽が出てきます。私はこの勢いのある黄緑色の新芽が好きで、これこそ八丈島の春の風物詩と思っています。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

マルバアキグミ

最近の八丈島はザトウクジラがよく来島しています。ザトウクジラを見るために、多くの方々が海沿いで双眼鏡を片手に観察していますね。

その海沿い。春になりますといい香りがしているのに気づいているでしょうか。

周りを見渡しますと、犯人はすぐに見つかります。

まるっこい葉にびっしりと花がついている低木がありますね。

これはマルバアキグミです

マルバアキグミは潮風に耐性があるようで、八丈島では海沿い特異的に生息しています。

風の無い日は、マルバアキグミの花の香を楽しむことができます。

マルバアキグミElaeagnus umbellata var. rotundifolia
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

ゼンマイ

山菜そばや言葉では「ゼンマイ」をしている人は多いと思います。

でも、そのゼンマイ、実物をみたことがあるでしょうか?

春の時期はゼンマイの新芽が見られます。

ゼンマイはシダ植物です。シダ植物は葉の裏に胞子嚢群がついていますが、ゼンマイの場合はどのような形態でしょうか?

ゼンマイは、光合成をする葉(栄養葉)と胞子を作る葉(胞子葉)に分業しています。ですので、新芽は別々の機能を持つ葉がそれぞれ出てきます。

他のシダ植物とは異なりますので、面白い生態をしていますね

ゼンマイOsmunda japonica
EOS 6D Mark II+EF70-200mm F4L IS USM

ハチジョウテンナンショウ

前からハチジョウテンナンショウの写真を撮ろうとしていたのですが、機会を逃していました。そんな状態でしたが、ようやくイメージ通りの個体と出会えることができました。

2025年はこんな感じで撮影しました。

次回は1年後、またいい出会いがあるといいですね

ハチジョウテンナンショウArisaema hatizyoense Nakai.
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

今日は、「2025年4月上旬、春の東京都八丈島の植物の様子」と題してのお話でした。オオシマザクラ、スダジイ、マルバアキグミ、ゼンマイ、ハチジョウテンナンショウを紹介しました。


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