2020年12月15日、東京都八丈島のヘゴの森ツアーの様子

ヘゴの森ツアーの様子

今日の最低気温10℃、最高気温は12℃です。昨日の最高気温17℃でしたので、肌寒いですね。

集合したガイド同士も、今日は寒いと言っていました。


今日は、「2020年12月15日、東京都八丈島のヘゴの森ツアーの様子」と題してのお話です。


今日は、木や植物に直接触られるお客様が多かったです。

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ヘゴの気根の硬さを知る

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ヘゴは木生シダです。樹の一番上にはゼンマイのような新芽がついているのが特徴です。

このヘゴ、全身が硬い毛で覆われています。毛は根です。気根といいます。

八丈島は年間3,000 mm雨が降る豪雨の離島です。ヘゴはこの雨水を効果的に吸収するために、気根を発達させたようです。

お客様方々は、この毛の硬さに驚かれていました。


ヘゴの森で、ヘゴの次に巨大なシダ

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ヘゴの森には、ヘゴの他にも様々なシダ植物が生息しています。お客様が手で触っているのはリュウビンタイです。

このシダは、巨大ですので、ぱっと見、樹のように見えます。でも、葉をひっくり返しますと、葉の周辺に胞子嚢がついているのがわかります。

シダ植物の特徴ですね

百聞は一見にしかず。

なるほど

と声をあげられる方や、メモをとられる方がいらっしゃいました。


ヘゴとヒカゲヘゴを見比べる

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ヘゴの森には、メインに2種類のヘゴが生息しています。一つはヘゴ。もう一つはヒカゲヘゴです。

若いヘゴは、鋭くて硬いトゲで覆われているのに対し、ヒカゲヘゴはそのトゲが毛に変わったものです。

この写真ですと、お客様の左の大きな樹はヘゴ、右側の奥の樹がヒカゲヘゴです。


八丈島の暖かい気候の影響を受けた植物

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お客様が指をさしているのは、シマテンナンショウです。例年よりも、少し早めに出てきました。

この植物は雄花と雌花に分かれています。大きい個体が雌株、小さい個体は雄株と考えられています。

シマテンナンショウは地下茎が発達し、八丈島では飢饉のときは、その地下茎を食料としたそうです。


ヒカゲヘゴの新芽も食べられます

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お客様が撮影しているのは、ヒカゲヘゴの新芽です。ヘゴは硬いトゲで覆われていますが、ヒカゲヘゴは柔らかい毛で覆われています。

昔は、このおばけの様な新芽を食べたそうです。


今日もジャングルの探検気分でした

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今日は肌寒い風が吹いていました。でも、ヘゴの森に入りますと、ほぼ無風状態でした。

ヘゴの森はジャングルのようですが、楽しく、散策ができました

ヘゴの森は、一年中、様々な植物が見られます。次回、八丈島に来島される機会がありましたら、またヘゴの森にいらして下さいね。


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