2023年7月11日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子

ヘゴの森ツアーの様子

ヘゴの森には様々なお客様が日本全国からいらっしゃいます。

ヘゴの森ツアーを運営していて悩むのは、私はお客様のニーズに適切に応えているかどうかです。

年齢層から希望を推定したり、装備を見たり、ツアーを始める前にインタビューをしたりして、こちらから、どのような解説をお客様に提供すればいいのか、瞬間瞬間で考えています。

ツアーが終わっても思い出して、

あれ、良かったのかなぁ・・・

と反省もします。

というのも、ツアーに参加されたお客様は一期一会なのですが、色々なヒントを下さいます。

さて、今日のお客様はレンタカーではなく、バスでの移動です。

最近は、バス移動のお客様もちらほら出てきました。

本来、八丈島はスコールが起きる土地です。バス移動ですと、大雨に直撃することもあります。

ところが、今年は梅雨らしくない梅雨の八丈島です。お客様の幸運にさらに楽しい思い出を足してあげたいです。


今日は、「2023年7月11日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。


スポンサーリンク

島巡り大好きなお客様

今日のお客様は、ご自身の島巡りの旅の一つとして、八丈島へいらっしゃいました。

いろいろ回っているんですよ

旅行は楽しいけれども疲れもでます。そんな中、どんどんと歩みを進め、八丈島を巡るお客様。

植物も大好きなんすよ

そんなアクティブなお客様に、一番初めに、アオノクマタケランを紹介しました。

本当にランみたいな花ですね

iPhone 12

ヘゴの森コースの様子

今日のお客様はヘゴの森コースを選択されました。八丈島にはガクアジサイとラセイタタマアジサイの2種類のアジサイが生息しています。

ラセイタタマアジサイは、羅背板とよばれる織物のざらざらした触り心地からきています。そして、蕾が真ん丸の形をしています。

それで、羅背板・玉・紫陽花(ラセイタタマアジサイ)という名前です

時期はまだ早いですが、もう少し経ちますと、玉の蕾がくす玉が割れるように亀裂が入り、中の花が飛び出してきます。

iPhone 12

お客様は近畿地方からいらっしゃいました。本土ですので、当然、八丈島の湿度は高く感じられます。

これでも、八丈島は天気がよく、ぜんぜん梅雨らしくないんですよ

そうなんですか

でも、私には湿度はとても高いですよ

それもそのはず、お客様の近くのコケも元気に起き上がっていました。

iPhone 12

八丈島は、降水量も年間3,000 mmと多く、気温も植物が生長する上で最適です。そのような気候ですので、シダ植物の生育の勢いは強いです。

お客様が見ていらっしゃるのはリュウビンタイ。南方系のシダ植物で八丈島では大型になります。

iPhone 12

この葉っぱのおばけはなんでしょうか?

これは、オオタニワタリといいます

葉を広げてスダジイの枯れ葉をキャッチし、その腐葉土を栄養として生きています

賢い生き方をしていますね

iPhone 12

八丈島は自然が豊かです。そして、この気候を利用して園芸植物を栽培し、本土へ出荷してきた歴史があります。

ヘゴの森でもその名残が見られます。

モンステラもその一つです

iPhone 12

ヘゴの森エリアに到着しました。

iPhone 12

ここが東京都なんて、本当に不思議です

ヘゴの森は東京都の海外向けのPR動画にも出てくるんですよ


高い湿度の影響もあり、ヘゴの茎も湿っていました。

この硬い毛は気根といって根です

ここに水がたまりますので、ヘゴの茎にはさまざまな植物が付いています

iPhone 12

この模様はなんですか?

視線を上の方へ移して下さい

私たちの頭上にはヘゴの葉柄が広がっていますね

あの葉が寿命を迎え、外れるとこの模様となります

ちなみに、ヘゴはシダ植物で木ではありません。ですので、横断面には年輪は見られません。


大きなゼンマイですね

これ、食べられるんですよ

信じられないですね(笑)

ヘゴはこのように中心から次々と新芽を出し、古い葉と交代します


今日のお客様は博識の方でした。私は八丈島で植物を覚えましたので、本土での類似種について教えていただきました。

曇りでしたが、雨が降らないだけでも、八丈島では幸運なんですね

そうですね

このあとは、もう一泊して、明日は三宅島へ行きます!

本当にアクティブなお客様でした。

今日は色々な植物を解説していただき、ありがとうございました

こちらこそ、勉強になりました

今日はヘゴの森へいらしていただき、ありがとうございました


ヘゴの森ツアーの様子
「ヘゴの森ツアーの様子」の記事一覧です。

タイトルとURLをコピーしました